GPU

Shader Model 6.10公開、DX12に行列API

DirectX

Shader Model 6.10公開、DX12に行列API

Shader Model 6.10とAgilitySDK 1.720-previewが公開され、DirectX 12にlinalg::Matrix APIが採用された。シェーダースレッドから行列演算を直接駆動でき、ニューラルレンダリングの土台が変わる。 DirectX 12がついに「行列を扱う言語」になった Microsoftは日本時間4月28日早朝、DirectX開発者向けブログでShader Model 6.10とAgilitySDK 1.720-previewのリリースを発表した。同時に、対応するシェーダーコンパイラDXC 1.10.2605.2 も公開されている。 Shader Model 6.9(2026年2月リリース)に続くアップデートで、今回の目玉は明確だ。HLSL(DirectX用シェーディング言語)にlinalg::Matrix という線形代数APIが正式に組み込まれた。LinAlg(Linear Algebraの略)と呼ばれるこの機能群は、シェーダーから行列演算を直接記述できるようにする。 何が画期的なのか。

Linuxカーネル、削っても膨らむ4000万行の壁

Linux

Linuxカーネル、削っても膨らむ4000万行の壁

13万行を切り捨てたはずのLinuxカーネルが、それでも4000万行に迫っている。AMDのGPUドライバだけで600万行を超え、コード本体は初めて3000万行の大台に乗った。削除しても止まらない肥大化の正体は何か。 削減してもなお、史上最大規模に到達 リーナス・トーバルズ(Linus Torvalds)は今週、Linux 7.1のマージウィンドウで大胆な削減に踏み切った。古いISDN(Integrated Services Digital Network)サブシステムやアマチュア無線(ham radio)関連のコード、PCMCIA時代のネットワークドライバ群など、合計で約13万8000行を一気に削ぎ落とした。 ところが、Linux 7.1-rc1のリリースを目前に控えた4月26日時点で、カーネル全体の行数はむしろ増えている。Phoronix創設者のMichael Larabel氏がclocで計測した結果、Linux 7.1のGitリポジトリは 3988万636行 に達した。前バージョンのLinux 7.0は3962万1378行だったから、削除を経てもなお25万9000行が積み増

Zeus GPU、テープアウト完了でRTX 5090に挑む

GPU

Zeus GPU、テープアウト完了でRTX 5090に挑む

GPUスタートアップのBolt Graphicsが、Zeus GPUテストチップのテープアウト完了を発表した。TSMCの12FFCプロセスで製造され、RTX 5090の半分の消費電力でパストレーシング5倍を主張する設計が、紙の上の約束から現実の試作品へ一歩進んだ。 紙の発表から実チップへ Bolt Graphicsは2026年4月22日、次世代GPU「Zeus」のテストチップのテープアウト完了を発表した。カリフォルニア州サニーベールに本社を置く同社は、2025年3月にZeusを初披露したが、そこから1年余りを経てようやく「実在するシリコン」への一歩を踏み出したことになる。 興味深いのは選ばれた製造プロセスだ。Zeusのテストチップは、TSMCの12FFCプロセスノードで製造された。RTX 5090が採用する4nmクラスと比べれば、世代としては2〜3段階遅れるプロセスだ。にもかかわらず、Bolt GraphicsはRTX 5090を上回る性能を主張している。 プレスリリースによると、Zeusアーキテクチャはスケーラブルな設計であり、より先進的な5nmノードへの展開も視野に入れて