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12Pコアの組み込みCPUが14900Kをゲームで上回った

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12Pコアの組み込みCPUが14900Kをゲームで上回った

組み込み機器向けに販売されているIntelの12Pコア製品「Core 9 273PQE」が、コンシューマー最上位の「Core i9-14900K」を複数のゲームで上回るデータが公開されている。Eコアを持たない設計が、ゲーミング性能で勝る可能性を実機で示した。 売り物ではないチップが、最上位にゲームで勝った ドイツのレビュアー Zed Up が、Intelの組み込み向けCPU「Core 9 273PQE」とコンシューマー最上位の「Core i9-14900K」を、同じLGA1700マザーボード上で直接比較した。結果として、いくつかのゲームで12Pコア構成が 最大10% 高いフレームレートを記録している。 273PQEは「Bartlett Lake-S」ファミリーの最上位モデルで、Intelの公式仕様によれば12個のPコア、24スレッド、L3キャッシュ36MB、最大ブースト5.9GHz、ベース電力125Wという構成だ。コンシューマーセグメントでは販売されず、組み込み機器・エッジ機器向けという位置づけになっている。Intel公式の希望小売価格は$589だが、エンジニアリングサンプルと

Steam調査でWindows 11が67.74%へ、Windows 10粘る

Windows 11

Steam調査でWindows 11が67.74%へ、Windows 10粘る

Valveが公開した4月のSteamハードウェア調査で、Windows 11のシェアが67.74%まで伸びている。サポートが終わったWindows 10も25.63%を保っており、4分の1のSteamユーザーはまだ移行していない。 サポート終了から半年、それでも残るWindows 10ユーザー Valveの最新Steamハードウェア&ソフトウェア調査が公開された。Windows 11は前月比0.89ポイント増の67.74%まで伸び、Steam上のOSとして主役の地位を固めた。一方でWindows 10は25.63%、わずか0.27ポイントの上昇にとどまった。 注目すべきはこの数字の組み合わせだ。Microsoftは2025年10月14日でWindows 10のメインストリームサポートを正式に打ち切っている。それから半年が経過した時点で、Steamで遊ぶPCの 4分の1 がまだWindows 10で動いている。Microsoftの想定したシナリオは「サポート終了の警告でユーザーが一斉にWindows 11へ移る」というものだったはずだが、ゲーマー人口の動きはそれほど素直ではない。

AMDとIntel共著のAPX仕様、x86を作り直す

x86

AMDとIntel共著のAPX仕様、x86を作り直す

レジスタが16から32に倍増する。ロードは10%、ストアは20%減る。Intel単独だったAPXが、AMDとの共通仕様として書き直された。x86 EAGの第2弾、汎用命令そのものの作り替えだ。 Intel単独の拡張から、業界共通の標準へ x86 Ecosystem Advisory Group(EAG)が4月28日付で公開したブログ記事「APX – Revitalizing the x86 General-Purpose Instruction Set」が、業界の景色を塗り替えている。タイトルにある「Revitalize」は単なる性能向上ではなく、汎用命令そのものを作り直すという宣言だ。 APX、すなわちAdvanced Performance Extensionsは、もともと2023年7月にIntelが単独で発表していた拡張命令である。今回の発表で重要なのは技術内容そのものではなく、EAGの共通仕様への格上げだ。AMDとIntelが同じ仕様書を共有する状態は、x86の歴史でほとんど前例がない。 EAGは2024年10月にIntel・AMD・主要OEMが共同で立ち上げた業界団

HUDIMM対応Gigabyteへ拡大、DDR5危機の妥協

マザーボード

HUDIMM対応Gigabyteへ拡大、DDR5危機の妥協

ASRockが半月前に独自規格として打ち出したHUDIMMが、Gigabyteの全Intel系マザーボードへ波及した。DDR5価格の高止まりが、メモリ業界に「半分のメモリ」という選択肢を強いている。 ASRockの「独自規格」が13日で業界化に動いた Gigabyteは2026年4月30日、Intel 800・700・600シリーズ全マザーボードを対象に、HUDIMM(Half Unbuffered DIMM、ハーフ・アンバッファードDIMM)の正式サポートをBIOS更新で追加すると発表した。発表元はTechPowerUpがプレスリリースとして掲載している。 注目すべきはこの発表の文脈だ。HUDIMMはわずか13日前の4月17日、ASRockが「特許出願中の自社開発技術」として打ち出したばかりの規格である。ASRockがTeamGroupと組んで世に出した独自仕様が、業界2位級のマザーボードベンダーから追従を受けた。規格としての孤立を脱しつつある。 メモリ規格は、複数のベンダーが採用してはじめて「標準」になる。ASRock単独であれば、それは事実上の専用品にすぎない。Giga

IntelがWi-FiとBluetoothの共存問題を修正

Intel

IntelがWi-FiとBluetoothの共存問題を修正

Wi-Fiにつないだ瞬間、Bluetoothイヤホンの音が途切れる。あの苛立ちにはちゃんと理由がある。Intelが新ワイヤレスドライバーで「Wi-FiとBluetoothの共存性改善」を進めている。1月、4月と続く一連の取り組みだ。 リリースノートに刻まれた一行 Intelは4月後半、Windows 10/11向けの新しいワイヤレスドライバーを公開している。Wi-Fiがバージョン24.40.0、Bluetoothが24.40.0.3。リリースノートには、ノートPCユーザーが長年体感してきた問題を示唆する一行が並んでいる。 Better coexistence between Wi-Fi and Bluetooth.(Wi-FiとBluetoothの共存性を改善) たった一行だが、含意は深い。ノートPCの中でWi-FiモジュールとBluetoothモジュールが互いの電波を邪魔している、という事実を、半導体ベンダー自身が文書として認めた形になる。 「Bluetoothヘッドホンで音楽を聴いていたら、いつの間にかクイック設定からデバイスが消えていた」。Windows 11ユーザー

AMDとIntelが共同提唱、x86の行列演算を一気に16倍へ

AMD

AMDとIntelが共同提唱、x86の行列演算を一気に16倍へ

AMDとIntelが共同で、x86アーキテクチャ向けの新しい行列演算拡張「ACE(AI Compute Extensions)」のホワイトペーパーを公開した。AVX10を土台に、行列乗算の演算密度を16倍に引き上げるという。なぜ今、競合する両社がここまで踏み込んだのか。 ノートPCからデータセンターまで、同じ命令で走る ホワイトペーパー「The AI Compute Extensions (ACE) for x86」は、x86 Ecosystem Advisory Group(EAG、x86エコシステム諮問委員会)の名で2026年4月15日付で公開された。著者にはAMDからスチュアート・バイルズ(Stuart Biles)、ブライアン・トンプト(Brian Thompto)ら8名、Intelからアレクサンダー・ハイネッケ(Alexander Heinecke)、プラディープ・ドゥベイ(Pradeep Dubey)、イド・ウジエル(Ido Ouziel)

Shader Model 6.10公開、DX12に行列API

DirectX

Shader Model 6.10公開、DX12に行列API

Shader Model 6.10とAgilitySDK 1.720-previewが公開され、DirectX 12にlinalg::Matrix APIが採用された。シェーダースレッドから行列演算を直接駆動でき、ニューラルレンダリングの土台が変わる。 DirectX 12がついに「行列を扱う言語」になった Microsoftは日本時間4月28日早朝、DirectX開発者向けブログでShader Model 6.10とAgilitySDK 1.720-previewのリリースを発表した。同時に、対応するシェーダーコンパイラDXC 1.10.2605.2 も公開されている。 Shader Model 6.9(2026年2月リリース)に続くアップデートで、今回の目玉は明確だ。HLSL(DirectX用シェーディング言語)にlinalg::Matrix という線形代数APIが正式に組み込まれた。LinAlg(Linear Algebraの略)と呼ばれるこの機能群は、シェーダーから行列演算を直接記述できるようにする。 何が画期的なのか。

Intel廉価CPU、A19 Proにマルチで勝ちシングルで完敗

Intel

Intel廉価CPU、A19 Proにマルチで勝ちシングルで完敗

Intelの低価格帯CPU「Wildcat Lake」のCore 5 320が、初めてPassMarkに姿を現した。マルチではAppleの最新A19 Proをわずかに上回ったが、シングルでは22%もの差をつけられて沈んだ。中身を読み解くと、両者の設計思想の差がはっきり見えてくる。 エントリー向けで6コア、Xe3もちゃんと載っている IntelのCore 5 320は、Core Series 3に属する低価格ノートPC向けCPUだ。Wildcat Lakeという開発コード名で長らく噂されてきたシリーズの中位モデルにあたり、2026年4月16日にIntelが正式発表した6機種ラインナップの一つだ。Core Ultra Series 3(Panther Lake)の下位に位置し、Alder Lake-NやTwin Lakeの後継として設計されている。 構成は2基のPコア(Cougar Cove)と4基のLPEコア(Darkmont LP)の合計6コア6スレッド。L3キャッシュは6MB、最大ブーストは4.6GHzで、ベースTDPは15Wだ。 注目すべきは内蔵GPUにXe3アーキテクチ

CIHから27年、PC物理破壊マルウェアが消えた本当の理由

セキュリティ

CIHから27年、PC物理破壊マルウェアが消えた本当の理由

27年前の昨日、わずか1KBのコードが世界中で数十万台のPCを使用不能にした。データを消すだけでなく、BIOSチップごと焼損させる稀有なマルウェア、CIHだ。現代マルウェアは進化したが、PCを物理破壊する手口は逆に消えかけている。 1KBのコードが起こした「ハードウェア破壊」 1999年4月26日、台湾の大学生が書いたわずか1KBのウイルスがWindows 9x環境で発作を起こした。CIHは数十万台のPCのハードディスク先頭を0埋めし、マザーボードのBIOSチップにゴミデータを書き込んだ。BIOSが破壊されたPCは電源すら入らなくなり、復旧にはチップ交換かマザーボード自体の交換が必要だった。 被害規模については情報源によって乖離が大きい。英語版Wikipediaが記録する被害額は2億5000万ドル超、感染が確認されたPC数は最大6000万台、実際に発作で破壊されたPC数は数十万台と推定される。これはメリッサや後のILOVEYOUと並ぶ、当時としては最悪規模のサイバー被害だった。 CIH被害の規模(1999年4月26日発作)