メモリ不足

Micronが2030年まで高値を固定する契約。メモリは安くならない

メモリ

Micronが2030年まで高値を固定する契約。メモリは安くならない

Micronの2026年度第3四半期決算で、メモリ価格の行方が決まった。16件の長期契約が保証するのは、過去最高を超える利益率だ。 1000億ドルの「下限」 3月の前回決算で、Micronは初めてSCA(Strategic Customer Agreement、戦略的顧客契約)の存在を明かした。あのときは1件だった。 現地時間6月24日の第3四半期決算で、サンジェイ・メロートラ(Sanjay Mehrotra)CEOが発表した数は16件。大口4社、中堅3社を含むデータセンター、コンシューマー、自動車の各分野にまたがる。契約期間は2026年から2030年末までの5年間(自動車は3年間)。 中身はこうだ。顧客は一定量の購入を約束し、Micron側は一定量の供給を約束する。価格には下限と上限がある。下限は、Micronのグロスマージンが「過去のどの四半期ピークをも大幅に上回る」水準に設定されている。上限は、今後メモリ価格がさらに上昇しても顧客が守られるよう設計されている。 この16件の最低保証売上は約1000億ドル。対象となるボリュームはDRAMの20%、NANDの3分の1に相当

Apple製品一斉値上げ。日本は円安で二重の負担

Apple

Apple製品一斉値上げ。日本は円安で二重の負担

Appleが6月25日、Mac・iPad・HomePod・Apple TV・Vision Proの販売価格を世界同時に引き上げた。iPhone・Apple Watch・AirPodsは据え置き。日本ではドル建ての製品値上げに加え、円安による為替調整が重なり、米国を上回る値上げ幅になっている。 何がいくら上がったか Macは全ラインナップが対象になった。 MacBook Neoは9万9800円から11万9800円へ2万円の値上げ。今年3月の発売時、10万円を切る最新Macとして注目された製品が、わずか3カ月で2割高くなった。米国での値上げは100ドルだが、日本では円安調整分が上乗せされている。 MacBook Airは18万4800円から22万4800円へ4万円増。MacBook Proは33万9800円からで、約6万円上がった。最大の値上げ幅はMac Studioで、32万8800円から41万9800円へ9万1000円の引き上げになっている。 iMacは19万8800円から24万9800円へ5万1000円増。Mac miniは5月に256GBモデルを廃止して512GBモデル

Steam Machine、1,049ドルから。メモリ危機が値札に刻まれた

ゲーミングPC

Steam Machine、1,049ドルから。メモリ危機が値札に刻まれた

Valveがようやく値札を見せた。Steam Machineの512GBモデルが1,049ドル、2TBモデルが1,349ドル。現地時間6月22日、Valveは予約ページの公開と同時に価格を明かした。初回出荷は6月29日から順次始まる。日本の価格はKOMODOからの発表待ちだが、1ドル161円換算で512GBモデルが約16万9,000円、2TBモデルは約21万7,000円になる。 当初目標から大きくずれた値札 Valve自身が認めた。公式ブログで、部品の調達価格が当初の想定から大幅にずれたことを説明している。 Steam Machine, like our other hardware products, is made up of many components that we source from manufacturers around the world. The price at which we sell our hardware is a direct

Appleが値上げを宣言。退任直前のクックCEOが語った「限界」

Apple

Appleが値上げを宣言。退任直前のクックCEOが語った「限界」

ティム・クック(Tim Cook)氏が、Apple製品の値上げを公式に認めた。退任まで残り2ヶ月半。iPhoneの価格帯を守り続けてきたCEOが、最後に残した言葉は「もう持たない」だった。 「避けられない」の重さ Appleのクック氏は現地時間6月17日、The Wall Street Journalの独占インタビューで製品の値上げを明言した。 「残念ながら、値上げは避けられない。我々に転嫁される巨額のコスト増を抑えようと最善を尽くし、お客様を守ろうとしてきたが、状況は持続不可能になった」 どの製品がいつ、いくら上がるのかは明かさなかった。だが市場はその先を読む。Appleの次の大型発売は9月のiPhone 18シリーズ。調査会社TechInsightsは、現在の利益率を維持するならiPhone 18 Proは約270ドル(約4万3000円)の値上げが必要になると試算している。1,299ドルのiPhone Proが現実になれば、10年以上据え置いてきたProの開始価格が動く。 Apple製品の値上げ実績と試算 製品旧価格新価格差額Mac mini9万4800円1

RDNA 5搭載Radeon、早くて2027年後半の見通し

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RDNA 5搭載Radeon、早くて2027年後半の見通し

COMPUTEX 2026の会場で、AMDのボードパートナーが相次いで厳しい見通しを語った。次世代RDNA 5搭載Radeonは、早くて2027年第2〜第3四半期、慎重な見方では2028年初頭だという。RX 9070 XTの発売から数えれば、2年半近い空白が生まれる。 「楽観的」でも1年以上先 オランダのテクノロジーメディアTweakersがCOMPUTEX 2026の会場でAMDのAIBパートナー複数社に取材し、報じた内容が波紋を広げている。 あるパートナーは2027年第2〜第3四半期にRDNA 5世代の最初の製品が出ると見込む。だが別のパートナーはこれを「楽観的すぎる」と退け、2027年末、あるいは2028年初頭が現実的だとした。 これまでは2027年前半の投入が有力視されていた。Kepler_L2氏は2025年末の時点で「RDNA 5はTSMC N3Pプロセスでテープアウト済み」「2027年中盤に発売」と発信しており、一部では2026年後半の量産開始すら噂されていた。今回のパートナー証言は、その見通しからさらに後退したことを意味する。 AMD自身はRDNA 5ゲーミン

AI以外の産業がメモリ不足でトランプ政権に介入を要請

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AI以外の産業がメモリ不足でトランプ政権に介入を要請

メモリ不足が騒がれ始めてもう半年以上になる。だがこれまで声を上げていたのは、PC業界やメモリメーカー、つまり半導体サプライチェーンの内側にいる当事者ばかりだった。その構図が変わった。 9つの業界団体が連名で書簡を送った 6月3日、米国の9つの業界団体がスコット・ベッセント(Scott Bessent)財務長官とハワード・ラトニック(Howard Lutnick)商務長官に宛てて連名の書簡を送付した。通信、自動車、医療機器、小売という、半導体産業の「外側」にいる業界が揃って政府に対策を求めるのは初めてのことだ。 署名したのは、米国のインターネット・テレビ業界団体NCTA、米国通信産業協会(TIA)、米国自動車イノベーション連盟(Alliance for Automotive Innovation)、先進医療技術工業会(AdvaMed)、全米小売業協会(NRF)など。共通しているのは、いずれもAIデータセンターとは無縁の産業でありながら、メモリチップを大量に必要とする分野だという点だ。 書簡の要旨はこうだ。AIデータセンターの爆発的拡大がメモリチップの供給能力を食い尽くし、価格が

RTX 50 Superシリーズ「復活」、RTX 5060は12GBへ

GPU

RTX 50 Superシリーズ「復活」、RTX 5060は12GBへ

GDDR7メモリ不足を理由に無期限延期されていたRTX 50 Superシリーズについて、リーカーのMEGAsizeGPU氏が計画の再始動を投稿した。NVIDIAはAIBパートナーにGPUとVRAMをセットで供給し、メモリ調達の問題を回避する方針だという。RTX 5060については12GBモデルが新たに計画されており、名称は「RTX 5060 Super」になる可能性もある。 5ヶ月の沈黙を破った一報 RTX 50 Superシリーズは、もともと2025年末から2026年初頭の投入が見込まれていた。2025年夏にはkopite7kimi氏をはじめとする複数のリーカーがスペックを公開しており、RTX 5080 Superは24GB、RTX 5070 Ti Superも24GB、RTX 5070 Superは18GBと、現行モデルから一律50%のVRAM増量が予告されていた。CES 2026での発表が有力視されていたが、NVIDIAはCES基調講演でRubin世代のAIインフラを中心に据え、GeForce新製品には一切触れなかった。 GDDR7メモリの供給逼迫とAI向けGPUへの優

PS6、24GBへの後退案が現実味

PS6

PS6、24GBへの後退案が現実味

メモリ価格の高騰がPS6のスペックを削り始めている。リーカーKeplerL2が示した譲歩案は、当初計画の30GBから24GBへ、メモリバスは160-bitから128-bitへ。コストを切るならここしかない、という現実的な落とし所だ。 「最も合理的な妥協点」が示された PS6の仕様を巡る議論が、ソニーの決算発表をきっかけに動き出している。 NeoGAFのスレッド「Sony CEO: 'We have not yet decided on PS6 launch timing'」でリーカーのKeplerL2が投稿した内容によると、ソニーがPS6の販売価格を消費者が受け入れ可能な水準に抑えたい場合、システムを大きく損なわずに削れる最も合理的な部分はメモリバスとVRAMだという。具体的にはSSDを1TBに据え置き、メモリバスを256-bitから128-bitに、VRAMを24GBに減らす案だ。 Nerfing the specs so much kinda defeats the point of having a next-gen system. I