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Firefox 153、LinuxのGPU動画再生に新経路

Linux

Firefox 153、LinuxのGPU動画再生に新経路

7月21日公開のFirefox 153が、LinuxのGPU動画デコードにVulkan Video経由の新経路を加える。新しいESRも兼ねるリリースだ。 VA-APIに代わる経路 FirefoxはLinuxの動画再生にVA-APIを採用してきた。IntelとAMDのオープンソースドライバはこのAPIをネイティブにサポートしているが、NVIDIAのプロプライエタリドライバは対応していない。 NVIDIA GPUでハードウェアデコードを使うには、コミュニティが開発したnvidia-vaapi-driverが間に入り、VA-APIの呼び出しをNVDECに変換する必要があった。 この回避策はドライバやブラウザのアップデートのたびに動作しなくなることがあり、気づかないうちにCPUデコードに戻っている場合もあった。 Firefox 153は、この構造を迂回するVulkan VideoデコードパスをFFmpegVideoDecoderに追加した。VA-APIを経由せず、Vulkan Videoの拡張機能を通じてGPUに直接デコードを委ねる。 開発を主導したのはNVIDIA技術者のティム

Firefox、リリースサイクルを4週間から2週間に短縮へ

ブラウザ

Firefox、リリースサイクルを4週間から2週間に短縮へ

Mozillaが9月からFirefoxのリリース間隔を半減させる。Chrome、Edgeに続く動きで、主要ブラウザが一斉に加速する。 「実験」として始まる Mozillaのシルヴェストル・ルドリュ(Sylvestre Ledru)エンジニアリングディレクターが7月9日、開発者向けメーリングリストdev-platformに投稿した。Firefox DesktopとAndroidのリリースサイクルを現行の4週間から2週間に変更し、2026年9月から適用する。 Mozilla自身がこの変更を「実験」と呼んでいる。Firefox 155を9月1日にリリースする予定で、従来のスケジュールでは9月15日だった日程を2週間前倒しする形になる。 全作業を倍速で出荷するという意味ではない。準備できていないものは急がない。機能が必要な時間をかけて成熟する余地は残す(ルドリュ氏のdev-platformへの投稿) ルドリュ氏は目的を2つ挙げている。リリースプロセスの予測可能性を高めることと、アップリフト(緊急修正を既存リリースへ反映する作業)への圧力を減らすことだ。リリース頻度が上がれば各リリー

FirefoxにVulkan Videoが来る、NVIDIA問題の構造が変わる

ブラウザ

FirefoxにVulkan Videoが来る、NVIDIA問題の構造が変わる

Linux上のFirefoxで動画を観るとき、NVIDIAのGPUを使っている人は長いあいだ不自由を強いられてきた。その構造が、根っこから変わろうとしている。 VA-APIという「壁」 FirefoxのLinux向けGPU動画デコードは、VA-API(Video Acceleration API)一本に依存してきた。IntelとAMDのGPUはVA-APIをネイティブでサポートしているから問題ない。だがNVIDIAはVA-APIに対応していない。独自のNVDECインターフェースを持っているからだ。 この溝を埋めるために生まれたのが、サードパーティ製の「NVIDIA VAAPI Driver」だった。VA-APIの呼び出しをNVDECに変換する翻訳レイヤーで、Firefoxでハードウェアデコードを動かすには、このドライバを導入し、環境変数を設定し、about:configでフラグを有効にする必要があった。動くときは動く。だが初期化に失敗してFirefoxを再起動する羽目になることもあり、ディストリビューションやドライバのバージョンによって挙動が変わる。「Linux版Firefox

SSDの"振動"で閲覧サイトが丸見えになる

セキュリティ

SSDの"振動"で閲覧サイトが丸見えになる

悪意あるサイトを開いただけで、裏で何を見ているか筒抜けになる。そんな攻撃手法がブラウザの標準機能だけで実現可能であることが、セキュリティ研究者の手で実証された。 ブラウザの中から、SSDを"盗聴"する オーストリアのグラーツ工科大学の研究チームが、サイドチャネル攻撃「FROST」(Fingerprinting Remotely using OPFS-based SSD Timing)を発表した。ブラウザ上のJavaScriptだけでSSDのアクセス遅延を計測し、ユーザーの行動を推定する手法だ。筆頭著者はハンネス・ヴァイスシュタイナー(Hannes Weissteiner)氏。共著者にはMeltdownとSpectreの発見で知られるダニエル・グルース(Daniel Gruss)氏が名を連ねている。 従来のSSDサイドチャネル攻撃は、Linuxのio_uringのような特権的なカーネルインターフェースを必要としていた。攻撃者が標的のマシン上でネイティブコードを実行できることが前提だった。FROSTはその前提をひっくり返す。ブラウザのサンドボックス内で動くJavaScriptだけで

Firefox 151.0.2公開、分割ビューの不具合など10件を修正

Firefox

Firefox 151.0.2公開、分割ビューの不具合など10件を修正

Firefoxの週次アップデートが定着し始めた。151.0.2は分割ビューやキャッシュの挙動など、日常に効く修正を10件まとめて届けている。 週次アップデート第2弾、今度は日常の不具合に照準 Mozillaが2026年5月26日、Firefox 151.0.2を公開した。Firefox 151から始まった 毎週火曜 の定期アップデート体制における、実質的な第2弾となる。 先週の151.0.1はIntelの第13・14世代CPUで発生するクラッシュへの緊急対応だった。今回は一転して、分割ビューの動作不良やキャッシュの挙動、入力フィールドの描画崩れといった「使っていて気になる」レベルの不具合修正が中心だ。セキュリティパッチは含まれていない。 修正件数は 計10件 。派手さはないが、ブラウザを日常的に使う上でじわじわ効いてくるタイプの更新だ。 分割ビュー周りに2件の修正 Firefox 149で正式導入された分割ビューは、1つのウィンドウ内で2つのタブを左右に並べて表示する機能だ。Chrome、Edgeに後れを取っていたFirefoxが追いついた目玉機能だが、まだ安定しきって

Firefox 151.0.1がRaptor Lakeクラッシュを修正、調査開始から1年

Firefox

Firefox 151.0.1がRaptor Lakeクラッシュを修正、調査開始から1年

Intel 第13・14世代CPU搭載デスクトップを1年間苦しめてきたFirefoxのクラッシュ問題が、ついに修正された。CPU内部のバグがブラウザを落としていたという、珍しい構図の幕引きだ。 Intel CPUのバグが「Firefoxのバグ」に見えていた Firefox 151.0.1が2026年5月21日にリリースされ、Intel Raptor Lake CPUを搭載するシステム、とりわけデスクトップPCで発生していたクラッシュが修正された。 調査の端緒は、Firefox Nightly ビルドで最初のクラッシュが観測されてから約1年前にさかのぼる。Mozillaのエンジニアたちはクラッシュの原因を zlib-rs(Rustで実装された圧縮ライブラリ)の処理ルーティン内に絞り込んだ。具体的には16ビットの dist 値が本来と異なる値を示し、配列への境界外アクセスが発生してクラッシュに至っていた。 しかしそれは、zlib-rsのコード自体に誤りがあったのではない。 CPUバグ「RPL050/RPL060」が根本原因 Mozillaのエンジニアが突き止めた根本原因は、

EUがVPNを「法の抜け穴」と認定、年齢確認の死角に踏み込む

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EUがVPNを「法の抜け穴」と認定、年齢確認の死角に踏み込む

欧州議会調査局がVPNを「塞ぐべき法の抜け穴」と位置づけた。子供保護の名のもとに、プライバシー保護の最後の砦がいま規制対象として俎上に載せられようとしている。 「塞ぐべき抜け穴」と名指しされたVPN 欧州議会調査局(European Parliamentary Research Service、EPRS)が今年1月に公表したブリーフィング文書のなかで、VPN(仮想プライベートネットワーク)をオンライン年齢確認制度の「法の抜け穴」と明確に位置づけ、その対応を促した。文書は欧州議会の議員と職員向けに作成された政策資料で、執筆はEPRSのMar Negreiro氏。EPRSは5月6日、文書の要点をXで発信し、各国メディアの注目を集めた。 EPRSの文書は淡々とした体裁を取りつつ、その中身は明確に方向性を持っている。VPNが年齢確認を回避する手段として急速に広がっている現状を「塞ぐ必要がある法の抜け穴」と表現し、VPNサービス自体に年齢確認を義務付けるべきだとする声を紹介している。 英国のオンライン安全法(Online Safety Act)が本格施行された2025年以降、英国のアプ