12V-2x6

RTX 5090コネクタが溶けても、ASRock電源は止まらなかった

GPU

RTX 5090コネクタが溶けても、ASRock電源は止まらなかった

ASRockの電源に搭載されたTempGuardは、コネクタの過熱を検知して電源を落とす保護機能だ。その機能が発動しなかった。 数週間後の発覚 MSI GeForce RTX 5090 GAMING TRIO OCとASRock PG-1000PSF(1000W、SFX規格)を組み合わせたシステムで、12V-2x6コネクタが溶損した。NVIDIAのアダプターは使っていない。電源からGPUへ、ネイティブの12V-2x6ケーブルで直結した構成だ。 報告したユーザーによると、ケーブルは両端とも完全に差し込まれ、鋭い角度で曲げられてもいなかった。PCは数週間にわたって正常に動作していた。 異変が出たのは、ソフトウェアの不安定さとクラッシュだった。原因を探るためにケースを開けて確認したところ、電源コネクタの損傷が見つかった。 PG-1000PSFのTempGuardは、12V-2x6ケーブルのGPU側コネクタにNTCサーミスタ(温度に応じて抵抗値が変わる素子)を内蔵し、過熱を検知すると電源を遮断する。 コネクタが溶けるほどの熱が出ていたのに、この保護機能は一度も作動しなかったという

GeForce RTX 5090の電源コネクタ溶損をテスト機で確認 検証環境を整理

GPU

GeForce RTX 5090の電源コネクタ溶損をテスト機で確認 検証環境を整理

英国のハードウェアレビューメディアClub386が、自社のGeForce RTX 5090 Founders Editionで16ピン電源コネクタ(12V-2x6)が溶損したと報告した。現地時間2026年6月22日公開。マネージングエディターのベン・ハードウィッジ(Ben Hardwidge)氏が、自ら経緯を詳述している。 「正しく使えば安全」が崩れた テスト環境は万全だった。延長ケーブルも安物のアダプターも使っていない。be quiet! Dark Power 13(1000W)に付属する専用の12V-2x6ケーブル1本を、Intel Z890テストリグ上でRTX 5090 Founders Editionに直結していた。にもかかわらず、16ピンコネクタの両端が溶け、GPUと電源ユニットの双方が修復不能になった。 This power connector isn’t fit for purpose, and Nvidia needs to admit it

Corsair「105℃耐熱」アダプタが溶けた。繰り返される16ピン問題

PC

Corsair「105℃耐熱」アダプタが溶けた。繰り返される16ピン問題

GPUとケーブルの間に何かを挟めば、そこが新たな弱点になる。わかりきった話のはずだった。 Corsairの12VHPWR GPU Power Bridgeは、GPUの電源ケーブルを180°曲げて配線を整えるアダプタだ。製品ページには「最大55A」「105℃まで耐えられる」と書いてある。日本では旧型が3,680円で販売されていたが、現在は販売終了。後継の12V-2x6版が3,780円で展開されている。 そのアダプタが溶けた。 何が起きたのか あるユーザーがRTX 4090 Founders Editionにこのブリッジを取り付けていたところ、ゲーム起動直後にシステムがフリーズし、再起動を繰り返した。グラフィックカードを取り外すと、ブリッジ上列のピンが溶融していた。RTX 4090本体のプラスチック製電源コネクタも熱で変形している。 Corsair Power Bridge melted and ruined my RTX 4090 FE power plug. Can I still get help if

ASUSの16ピン対策ケーブルでも焼損報告 電源コネクタ問題を検証

GPU

ASUSの16ピン対策ケーブルでも焼損報告 電源コネクタ問題を検証

16ピンコネクタの焼損を防ぐはずだった約8000円のケーブルが、自ら焼けた。12V-2x6コネクタを巡る問題に、また一つ事例が加わった。 50ドルの「解決策」に溶融報告 ASUSが2026年4月に発表し、49.99ドル(約8000円)で単品販売を開始したROGイコライザーケーブルに、初のコネクタ溶融報告が上がった。中国のハードウェアフォーラムChiphellに投稿されたチャットログの写真に写っているのは、紫色のコネクタヘッドとROGブランドのケーブルコームで製品の真正性が確認できるケーブルだ。12本の電源ピンのうち少なくとも3本に焦げた痕跡があり、右上のピン周辺はプラスチックが完全に溶けていた。 どのGPUと組み合わせていたかは不明だが、16ピンコネクタの焼損報告はRTX 5090で最も多い。 ROGイコライザーはASUSが「均等電力供給」「ケーブル温度の低減」「1本あたりの電流容量を9.2Aから17Aに拡大」と銘打って投入した12V-2x6規格の上位互換ケーブルだ。ROG Thor IIIやROG Strix Platinumシリーズの電源ユニットに同梱されるほか、ATX

コネクタが緩んでも燃やさない、Corsairが選んだ「電気を使わない」保護

Corsair

コネクタが緩んでも燃やさない、Corsairが選んだ「電気を使わない」保護

GPUの電源コネクタが溶ける問題は、規格が改良された今も完全には消えていない。Corsairはその隙間を、電源もソフトも要らない金属スイッチ1個で埋めようとしている。仕組みを公式が技術解説した。 コネクタは「正しく挿しても」緩んでいく ハイエンドGPUに電力を送る12V-2x6コネクタは、前身の12VHPWRが抱えていた発火問題への対策として登場した。Corsairが5月に公開した技術解説は、その対策が「どこまで効いていて、どこからは届いていないのか」をかなり率直に説明している。 CORSAIR ThermalProtect - Technical OverviewThe ThermalProtect 12V-2x6 cable can efficiently protect your GPU connector from overheating, but how does it actually work?Corsair Explorer logo 12VHPWRの問題は、コネクタの設計公差にあった。GPUに「挿さっている」と認識させるセンスピンが、電力を流す本体ピンより先

RTX 5090焼損、独メディア試験機が3例目

GPU

RTX 5090焼損、独メディア試験機が3例目

毎日使う試験機のMSI GeForce RTX 5090 Gaming Trio OCがついに12V-2x6ケーブルで焼損した。サーマルカメラは外側のピンだけが急上昇する瞬間を捉え、ロードバランシング不在の構造問題を改めて突きつけている。 試験機が「次の被害者」になった ドイツのハードウェアメディアPCMasters.deが2026年5月6日、自社のメインテストシステムに組み込んでいたMSI GeForce RTX 5090 Gaming Trio OCで12V-2x6 PCIe 5.1ケーブルが焼損したと報告した。 このカードは毎日のように動かしている主力機材で、トラブルが起きたのはNVMe SSDの検証作業中だった。GPUに負荷がかかっていない状態でPCを何度か再起動していたところ、シャットダウンの瞬間に小さな煙が見えた。焦げたような匂いはなかったため、その場では原因がはっきりしない。次に起動したときに不調が表面化し、グラフィックスカードを外そうとして異変に気づく。普段なら少し力をかければ抜けるコネクタが、今回はソケットに溶着していて、まったく動かなかった。 ケーブルを引

ROG Equalizerは均等化しない、der8auerが検証

ROG Equalizer

ROG Equalizerは均等化しない、der8auerが検証

ASUSが約7,800円で売る特殊ケーブル「ROG Equalizer」は、内部の金属ブリッジを取り外したほうが電流分布が改善した。der8auerの分解検証が、製品の核心を否定した。 ASUSの「均等化」、検証で崩れる ROG EqualizerはRTX 5090の電源ケーブルとして発表され、ASUSは「PSUからGPUへの電力を均等に配分する」と謳ってきた。1ケーブルあたりの定格を9.2Aから17Aへ、ほぼ倍に引き上げた数字も、この製品の売り文句の中心にある。価格はアメリカで49.99ドル、日本円にしておよそ7,800円。普通の12V-2×6ケーブルが半額以下で手に入る中で、その差額を正当化する根拠は「より均等な配分」と「より高い電流耐性」のはずだった。 ところが、ドイツ人エンジニアでThermal GrizzlyのCEOを務めるder8auerが、この主張の根拠を一つずつ崩していく動画を公開した。Thermal GrizzlyのWireView Pro IIで電流分布を測定した結果、ROG Equalizerは通常の12V-2×6ケーブルより電流の偏りが大きかったのだ。

PSUを選ばない過熱保護、Corsairが投じる25ドルの解

PCパーツ

PSUを選ばない過熱保護、Corsairが投じる25ドルの解

12V-2x6コネクタが燃える話は、もう「またか」のレベルにきている。Corsairが新たに投入したThermalProtectケーブルは、PSUを問わずに過熱を検知してGPUを止める。いまの業界対策の中で、何が違うのか。 ケーブル単体で完結する過熱保護 Corsairが2026年4月28日、新型の16ピンGPU電源ケーブル「ThermalProtect PCIe 5.1 600W 12V-2x6 Cable」を発表した。価格は24.99ドル(約3,950円)、長さは650mm、ブラックとホワイトの2色展開だ。 このケーブルが他社の対策製品と決定的に違うのは、OTPをケーブル内に内蔵した点にある。コネクタから30mm離れた位置にあるケーブルコム(束ねるカバー)の中にOTP(Over Temperature Protection、過熱保護)回路が入っており、ケーブルの温度を常時監視する。異常な熱が検知されると、GPUを直接シャットダウンさせて損傷を防ぐ仕組みだ。 設定は不要、ソフトウェアもいらない。差せば動く。Corsairによれば、ネイティブ12V-2x6コネクタを持つ電源ユ