RTX 5090

RTX 5090コネクタが溶けても、ASRock電源は止まらなかった

GPU

RTX 5090コネクタが溶けても、ASRock電源は止まらなかった

ASRockの電源に搭載されたTempGuardは、コネクタの過熱を検知して電源を落とす保護機能だ。その機能が発動しなかった。 数週間後の発覚 MSI GeForce RTX 5090 GAMING TRIO OCとASRock PG-1000PSF(1000W、SFX規格)を組み合わせたシステムで、12V-2x6コネクタが溶損した。NVIDIAのアダプターは使っていない。電源からGPUへ、ネイティブの12V-2x6ケーブルで直結した構成だ。 報告したユーザーによると、ケーブルは両端とも完全に差し込まれ、鋭い角度で曲げられてもいなかった。PCは数週間にわたって正常に動作していた。 異変が出たのは、ソフトウェアの不安定さとクラッシュだった。原因を探るためにケースを開けて確認したところ、電源コネクタの損傷が見つかった。 PG-1000PSFのTempGuardは、12V-2x6ケーブルのGPU側コネクタにNTCサーミスタ(温度に応じて抵抗値が変わる素子)を内蔵し、過熱を検知すると電源を遮断する。 コネクタが溶けるほどの熱が出ていたのに、この保護機能は一度も作動しなかったという

RTX 5090 SE、リーク直後に技術的矛盾を指摘される

GPU

RTX 5090 SE、リーク直後に技術的矛盾を指摘される

RTX 5080とRTX 5090の間を埋める新GPUの情報が出回り、当日中に複数メディアが信憑性に疑問を投げかけた。 384bitバスに32GBは載るのか NVIDIAがGeForce RTX 5090 SEを準備しているというGameGPUの報道が7月9日に出た。RTX 5080とRTX 5090の価格・性能の隙間を狙う製品だとしている。 GPUはRTX 5090と同じGB202ダイで、192基あるSM(ストリーミングマルチプロセッサ)のうち110基を有効化。CUDAコア1万4080基、RTコア110基、Tensorコア440基。メモリは32GB GDDR7で384bitバス接続、TGPは約500W。 想定MSRP(希望小売価格)は1,500ドル。キャンセルされたとされるRTX 5080 Tiの代替製品で、RTX 5090Dのような輸出規制対応モデルではなくグローバル展開のゲーミング製品だという。 報道当日、OC3Dが矛盾を突いた。384bitバスで32GBという構成は成立しない、と。 GDDR7のメモリ構成には物理的な制約がある。384bitバスは12枚のメモリチッ

ASUSの16ピン対策ケーブルでも焼損報告 電源コネクタ問題を検証

GPU

ASUSの16ピン対策ケーブルでも焼損報告 電源コネクタ問題を検証

16ピンコネクタの焼損を防ぐはずだった約8000円のケーブルが、自ら焼けた。12V-2x6コネクタを巡る問題に、また一つ事例が加わった。 50ドルの「解決策」に溶融報告 ASUSが2026年4月に発表し、49.99ドル(約8000円)で単品販売を開始したROGイコライザーケーブルに、初のコネクタ溶融報告が上がった。中国のハードウェアフォーラムChiphellに投稿されたチャットログの写真に写っているのは、紫色のコネクタヘッドとROGブランドのケーブルコームで製品の真正性が確認できるケーブルだ。12本の電源ピンのうち少なくとも3本に焦げた痕跡があり、右上のピン周辺はプラスチックが完全に溶けていた。 どのGPUと組み合わせていたかは不明だが、16ピンコネクタの焼損報告はRTX 5090で最も多い。 ROGイコライザーはASUSが「均等電力供給」「ケーブル温度の低減」「1本あたりの電流容量を9.2Aから17Aに拡大」と銘打って投入した12V-2x6規格の上位互換ケーブルだ。ROG Thor IIIやROG Strix Platinumシリーズの電源ユニットに同梱されるほか、ATX

NVIDIA、RTX 5090のAIC価格を300ドル値上げ

NVIDIA

NVIDIA、RTX 5090のAIC価格を300ドル値上げ

NVIDIAがRTX 5090とRTX 5090D V2のボードパートナー向け卸価格を約300ドル引き上げた。GDDR7メモリの調達コスト急騰が原因で、店頭価格はすでに4,000ドル超え。5,000ドル接近の現実味も増している。 据え置きはMSRP、上がるのはAICへの卸価格 中国の業界フォーラム「Board Channels」が、NVIDIAからボードパートナー(AIC)宛に出された通知を取り上げている。GeForce RTX 5090とRTX 5090D V2の卸価格を約300ドル(約2,000元、約4万7,000円)引き上げる内容で、2026年5月13日付けで適用された。 注目すべきはここからだ。希望小売価格は据え置きで、RTX 5090のMSRPは発売時と同じ1,999ドルのまま動いていない。値上げされたのは、NVIDIAがASUSやMSIといったAICに対して請求する卸価格である。 AICはこの差額を自社で吸収できる体力がない。卸売業者と小売業者を通じて、最終的に消費者の購入価格に上乗せされる。NVIDIAは「公式価格は変えていない」と主張できる立場を保ったまま、実

ROG Equalizerは均等化しない、der8auerが検証

ROG Equalizer

ROG Equalizerは均等化しない、der8auerが検証

ASUSが約7,800円で売る特殊ケーブル「ROG Equalizer」は、内部の金属ブリッジを取り外したほうが電流分布が改善した。der8auerの分解検証が、製品の核心を否定した。 ASUSの「均等化」、検証で崩れる ROG EqualizerはRTX 5090の電源ケーブルとして発表され、ASUSは「PSUからGPUへの電力を均等に配分する」と謳ってきた。1ケーブルあたりの定格を9.2Aから17Aへ、ほぼ倍に引き上げた数字も、この製品の売り文句の中心にある。価格はアメリカで49.99ドル、日本円にしておよそ7,800円。普通の12V-2×6ケーブルが半額以下で手に入る中で、その差額を正当化する根拠は「より均等な配分」と「より高い電流耐性」のはずだった。 ところが、ドイツ人エンジニアでThermal GrizzlyのCEOを務めるder8auerが、この主張の根拠を一つずつ崩していく動画を公開した。Thermal GrizzlyのWireView Pro IIで電流分布を測定した結果、ROG Equalizerは通常の12V-2×6ケーブルより電流の偏りが大きかったのだ。

PSUを選ばない過熱保護、Corsairが投じる25ドルの解

PCパーツ

PSUを選ばない過熱保護、Corsairが投じる25ドルの解

12V-2x6コネクタが燃える話は、もう「またか」のレベルにきている。Corsairが新たに投入したThermalProtectケーブルは、PSUを問わずに過熱を検知してGPUを止める。いまの業界対策の中で、何が違うのか。 ケーブル単体で完結する過熱保護 Corsairが2026年4月28日、新型の16ピンGPU電源ケーブル「ThermalProtect PCIe 5.1 600W 12V-2x6 Cable」を発表した。価格は24.99ドル(約3,950円)、長さは650mm、ブラックとホワイトの2色展開だ。 このケーブルが他社の対策製品と決定的に違うのは、OTPをケーブル内に内蔵した点にある。コネクタから30mm離れた位置にあるケーブルコム(束ねるカバー)の中にOTP(Over Temperature Protection、過熱保護)回路が入っており、ケーブルの温度を常時監視する。異常な熱が検知されると、GPUを直接シャットダウンさせて損傷を防ぐ仕組みだ。 設定は不要、ソフトウェアもいらない。差せば動く。Corsairによれば、ネイティブ12V-2x6コネクタを持つ電源ユ

Zeus GPU、テープアウト完了でRTX 5090に挑む

GPU

Zeus GPU、テープアウト完了でRTX 5090に挑む

GPUスタートアップのBolt Graphicsが、Zeus GPUテストチップのテープアウト完了を発表した。TSMCの12FFCプロセスで製造され、RTX 5090の半分の消費電力でパストレーシング5倍を主張する設計が、紙の上の約束から現実の試作品へ一歩進んだ。 紙の発表から実チップへ Bolt Graphicsは2026年4月22日、次世代GPU「Zeus」のテストチップのテープアウト完了を発表した。カリフォルニア州サニーベールに本社を置く同社は、2025年3月にZeusを初披露したが、そこから1年余りを経てようやく「実在するシリコン」への一歩を踏み出したことになる。 興味深いのは選ばれた製造プロセスだ。Zeusのテストチップは、TSMCの12FFCプロセスノードで製造された。RTX 5090が採用する4nmクラスと比べれば、世代としては2〜3段階遅れるプロセスだ。にもかかわらず、Bolt GraphicsはRTX 5090を上回る性能を主張している。 プレスリリースによると、Zeusアーキテクチャはスケーラブルな設計であり、より先進的な5nmノードへの展開も視野に入れて