Windows 11、タスクバーのサイズ設定が専用項目に。Insiderで5ビルド同時配信
Windows 11のInsiderプレビューに5つのビルドが同時配信された。タスクバー設定の整理、再起動回数の削減、GIF検索のバックエンド刷新。変更は設定画面の細部にまで及んでいる。
タスクバーのサイズが専用項目に
現地時間6月26日、MicrosoftはWindows 11 Insiderプログラムに5つの新ビルドを一斉配信した。26H2系はExperimental(ビルド26300.8758)とベータ(ビルド26220.8754)の2本。26H1系はExperimental(ビルド28120.2374)とベータ(ビルド28020.2366)の2本。加えて、将来プラットフォーム向けのビルド29617.1000。
目立つ変更はExperimentalチャネル(26H2)のタスクバーだ。5月に実装された位置変更・サイズ変更機能に続き、今回はタスクバー設定ページにサイズ専用の項目が追加された。従来、タスクバーのサイズは「タスクバーの動作」配下の小さなトグルで切り替える仕様だったが、位置やアイコン配置と並ぶ独立した設定項目になった。
5月のタスクバー位置変更では「設定が見つけにくい」という声が出ていた。約6週間でUIの見通しが追いついた。サイズ切り替え時のアニメーション遷移も滑らかになっている。
エクスプローラーとサウンド
同じビルド26300.8758では、エクスプローラーの詳細ペインが改善されている。クラウドファイルのサムネイルプレビューの信頼性が向上し、ファイルプロパティの表示順が整理された。管理者モードでエクスプローラーを実行した際にOneDriveのショートカットが動かなくなる不具合、ファイルの完全削除時にごみ箱の内部名が表示される不具合も修正された。
ダークモード使用時のシステムサウンドにも改善が入った。Microsoftはサウンド設定をコントロールパネルから設定アプリへ段階的に移行しており、今回のビルドでもその作業が続いている。
26H1チャネルの変化:GIF検索がGIPHYに
Experimental(26H1)向けのビルド28120.2374は変更点が少ないが、注目すべき項目がある。絵文字パネル(Windowsキー+ピリオド)のGIF検索プロバイダーが、TenorからGIPHYに切り替わった。GoogleのTenor APIが廃止されたことに伴う変更だ。
加えて、「設定」→「Bluetoothとデバイス」→「モバイルデバイス」にスマートフォン管理ページが追加された。連携カメラやファイルアクセスをこのページから制御できる。企業向けには、WinREの管理機能をMDMプロバイダーに拡張するリモートリカバリ管理プラグインが追加された。
Azure Virtual DesktopとWindows 365で、Microsoft Entra IDを使ったセッションについて、リダイレクトされたスマートカードの取り外し時に自動切断するポリシーが適用可能になった。この変更はベータチャネルのビルド26220.8754にも含まれている。
将来プラットフォーム:月1回の再起動を目指す
最も先進的なビルド29617.1000では、Windows Updateの体験が変わる。ドライバー、.NET、ファームウェアの更新を月例品質アップデートと同時に配信し、再起動を月1回に集約する仕組みが動き始めた。
アクセシビリティ関連では、拡大鏡でズーム倍率を数値で直接入力できるようになり、5%から400%までのプリセットも追加された。画面全体にカラーオーバーレイをかけて目の負担を減らす「画面の濃淡」(Screen tint)も、このビルドで正式にリリースノートに記載された。
夜間モードがブルーライト軽減に特化しているのに対し、画面の濃淡は琥珀色、ローズ、黄色、青、緑、グレーの6色プリセットと自由色を備える。強度スライダーで濃さを細かく調整できるが、「カラーフィルター」との同時使用はできない。
| チャネル | 主な変更点 |
|---|---|
| Experimental 26300.8758 | ・タスクバーサイズの専用設定項目追加 ・サイズ切替アニメーション改善 ・エクスプローラー詳細ペイン整理 ・ダークモード時のシステムサウンド改善 |
| ベータ 26220.8754 | ・スマートカード取り外し時の自動切断ポリシー (AVD / Windows 365) ・エクスプローラーのOneDrive不具合修正 ・システムトレイの読み込み安定性向上 |
| Experimental 26H1 / 28120.2374 | ・GIF検索がTenorからGIPHYに移行 ・モバイルデバイス管理ページ追加 ・WinREリモート管理プラグイン追加 |
| ベータ 26H1 / 28020.2366 | ・一般的な改善と修正 |
| Experimental 将来プラットフォーム 29617.1000 | ・Windows Update再起動の月1回集約 ・拡大鏡のズーム倍率直接入力 ・画面の濃淡(Screen tint) ・音声アクセスのポルトガル語・韓国語対応 ・Dev Drive容量指定のGB対応 |
音声アクセスのポルトガル語(ポルトガル、ブラジル)と韓国語のサポート追加、仮想デスクトップ切り替え時のエクスプローラー安定性向上、Dev Driveの容量指定がMBからGBに対応するなど、細かい改善が並ぶ。壁紙がアップグレード後に単色に戻る不具合の修正も含まれている。
派手さはない。だが動いている
3月の品質改善宣言から3か月。タスクバーの位置変更、スタートメニューの「おすすめ」廃止、エクスプローラーのアドレスバー改善と、Microsoftが「やる」と言ったことは順番に形になっている。今回のビルドに派手な新機能はない。設定の整理、サウンドの調整、再起動回数の削減。既存の機能を使いやすくする作業が中心だ。
これらの機能がInsiderから一般ユーザーに届くのは、2026年秋の26H2アップデートが有力だ。待つ時間は、もう長くない。
参照元:Windows 11 Insider Experimental Preview Build 26300.8758
他参照:Windows 11 Insider Experimental (Future Platforms) Preview Build 29617.1000
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