Windows起動時の白いウィンドウ。原因はChromeだった
Windows 10・11で起動直後に正体不明の白いウィンドウが一瞬現れ、操作を遮ったあと消える現象が報告されている。Google Chromeのバックグラウンドタスクが原因とみられ、タスクスケジューラから無効化する対処法が共有されている。
電源を入れたら白いウィンドウが出る
PCを起動すると、画面の左上に大きな白いウィンドウが現れる。タイトルバーもメニューもない。
背面のデスクトップやアプリには触れない。数秒で消えるが、毎回出る環境もあれば、たまにしか出ない環境もある。

この現象がRedditの r/WindowsHelpで報告され、同じ症状を訴えるユーザーが続いた。投稿者のOSはWindows 10 Homeだが、別のユーザーがWindows 11 25H2 InsiderビルドやWindows 10の別バージョンでも再現を確認している。
当初はAMDのグラフィックスドライバーが疑われた。しかしIntel環境でも発生しており、GPU固有の問題ではない。
Chromeが裏で動かしているもの
原因の候補として投稿者が特定したのは、タスクスケジューラに登録されているRunPlatformExperienceHelperOnUnlockというタスクだった。タスクスケジューラライブラリの直下にあるGoogleUserPEHフォルダに格納されている。
PEHはPlatform Experience Helperの略で、Google Chromeに付随するバックグラウンドプロセスだ。Chromeの拡張機能やプラグイン、外部コンポーネントとの連携を管理する。
Chromiumのバグトラッカーにはこのコンポーネントの内部テスト記録が残っており、Chrome 129以降で導入されたことがわかる。
ユーザーがログオンまたはロック解除したタイミングでこのタスクが起動し、platform_experience_helper.exeが実行される。通常はバックグラウンドで動くが、特定の条件下でウィンドウが画面に表示される。これが白いウィンドウの正体とみられている。
無効化の手順
対処法としてRedditで共有されているのは、タスクスケジューラからこのタスクを無効にする方法だ。
タスクスケジューラを開き、左のツリーから「タスクスケジューラライブラリ」を展開する。直下に「GoogleUserPEH」フォルダがあるので選択し、中央のリストに表示されるRunPlatformExperienceHelperOnUnlockを右クリックして「無効」を選ぶ。
この操作でChrome自体の動作に影響が出たという報告は今のところ見られない。Platform Experience HelperはChromeの拡張機能やプラグインとの連携、更新タスクに関わるプロセスだ。無効化すると将来的に何らかの通知が届かなくなる可能性はある。
確定していないこと
根本原因が本当にこのタスクだけなのかは、まだ確認されていない。現象の再現条件が安定せず、起動のたびに発生する環境と、まったく出ない環境がある。MicrosoftもGoogleも、この問題に関する公式見解を出していない。
タスクを無効化して症状が消えたという報告は複数あるが、すべての環境で有効かどうかは未検証だ。症状が軽微であれば、ChromeまたはWindowsの公式修正を待つ方が安全と言える。
なお、Tenor API停止に起因するWindowsの絵文字パネルのGIF機能停止に対しては、KB5095093でGIPHYへの切り替えが行われており、今回の白いウィンドウとは別の問題だ。ここ数日、Google起因のWindows不具合が立て続けに報告されている。