Google検索の設定が変わる。画像・音声もデフォルトで保存に

Google検索の設定が変わる。画像・音声もデフォルトで保存に
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Googleが検索サービスのプライバシー設定を変更している。従来の「ウェブとアプリのアクティビティ」が分割され、「検索サービス履歴」と「パーソナライズされたおすすめ表示」の2つに独立する。設定が細かくなった、という話に見える。だが確認しないと見過ごす変更が一つある。Google レンズで撮影した画像、音声検索の録音、翻訳の発話練習といったメディアデータが、デフォルトで保存対象に加わった。


ウェブとアプリのアクティビティが分割される

Googleは「検索サービスの新しいプライバシー設定」という件名のメールをユーザーに送り始めている。日本でも6月上旬から届き始めており、今後数か月かけて全アカウントに段階的に展開される。

変わるのは、検索関連の履歴とパーソナライズの管理構造だ。

これまでは「ウェブとアプリのアクティビティ」という1つの設定で、Google検索・マップ・ショッピング・フライト・ホテル・翻訳・ニュースにまたがる履歴の保存とパーソナライズの両方を管理していた。ここが2つに分かれる。

検索サービス履歴」は、Googleが検索サービスでの操作をアカウントに履歴として保存するかどうかを制御する。検索語句、訪問サイトの情報、生成AIの回答、おおよその位置情報が対象だ。

もう一つの「パーソナライズされたおすすめ表示」は、保存された履歴をGoogleが検索結果やフィード、AI応答のカスタマイズに使うかどうかの設定だ。

分離によって、「履歴は残したいが、おすすめは要らない」という使い方ができるようになる。従来の一括スイッチよりも制御が細かくなった点は改善と言っていい。

ただし対象はあくまで検索サービスに限られる。Chrome、Geminiアプリ、Googleアシスタント、YouTubeの履歴は別の設定で管理されており、ここを切り替えてもそちらには影響しない。

確認すべきは「メディアを保存」

この設定変更で見落としやすいのが、「メディアを保存」というサブ設定だ。

検索サービス履歴の中にこの項目が新たに加わった。オンになっていると、検索サービスを通じて入力したメディアがGoogleアカウントの履歴に保存される。対象は画像・ファイル・音声録音・動画録画。具体的にはGoogle レンズの画像、検索Liveや翻訳の英会話練習の録音、音声検索の録音、アップロードしたコンテンツなどだ。

Googleの説明では、Google レンズの画像検索を後から振り返ったり、検索Liveの会話を続けたりする用途を想定しているという。

旧設定から新設定への移行
旧設定の状態検索サービス
履歴
メディアを
保存
おすすめ
表示
オンだったオンオンオン
オフだったオフオフオフ
オン+
カスタマイズ オフ
オンオンオフ
※「旧設定」はウェブとアプリのアクティビティと検索のカスタマイズの組み合わせ。移行後、オフへの変更は手動で行う

注意すべきは移行時の挙動だ。「ウェブとアプリのアクティビティ」がオンだったユーザーは、「検索サービス履歴」も「メディアを保存」も自動でオンになる。オフにしたければ自分で設定画面を開いて切り替える必要がある。

Googleはこの保存されたメディアについて、AIモデルと技術の開発・改善に使うと明記している。Googleアカウントから切り離したうえで訓練に用いるとしているが、検索サービス履歴がオンである限り、メディアはAIの訓練素材になりうる。検索サービス履歴をオフにすれば、以降のアクティビティは生成AIモデルの訓練に使われない(フィードバック送信時を除く)。

もう一つ。「メディアを保存」をオフにしても、過去に保存されたメディアは自動では消えない。Googleは公式ヘルプで、アカウントから手動で削除しない限り引き続き技術改善に使用される場合があると明記している。オフにするだけでは完了しない。

Google Playにも同様の変更

同じメールで、Google Playにも「Play履歴」と「Playのパーソナライズ」の新設が告知されている。Google Playを一度も使ったことがなくても設定が表示され、オン・オフを選べる。自動削除の期間は従来の設定を引き継ぐ。

確認手順

新設定が届いているかどうかは、Googleアカウントの「データとプライバシー」から「履歴の設定」を開けばわかる。「検索サービス履歴」という項目が表示されていれば移行済みだ。表示されていなければ、まだ従来の「ウェブとアプリのアクティビティ」で管理している状態だ。

確認の優先順位は一つ。「検索サービス履歴」を開き、その中の「メディアを保存」のチェックボックスを確認する。不要であればオフにし、すでに保存されたメディアがあれば個別に削除する。

設定画面にはmyactivity.google.com/search-services/settingsから直接アクセスできる。

オンとオフ、何が変わるか

検索サービス履歴

オンにすると、検索語句、マップの閲覧、AIモードの回答、Google レンズでの画像検索がGoogleアカウントに保存される。過去の検索を予測入力から呼び出したり、AIモードの会話を途中から再開したりできる。Googleはこの保存データをサービスの改善と生成AIモデルの訓練にも使う。訓練に使うデータはGoogleアカウントから切り離したうえで最長4年間保持するとしている。

オフにすると、以降の操作はアカウントに保存されない。生成AIモデルの訓練にも使わない(フィードバック送信時を除く)。ただしGoogleは検索結果の関連性を高めるために、直近の検索内容などを一時的に参照することがある。過去の履歴に依存する機能(予測入力の候補、AIモードの会話再開、Google レンズの検索履歴閲覧など)はパーソナライズの精度が下がるか、使えなくなる。オフにしても過去に保存された履歴は自動では消えない。削除するには手動操作か自動削除設定が必要になる。

メディアを保存

検索サービス履歴のサブ設定で、検索サービス履歴がオンの場合にのみ機能する。

オンにすると、Google レンズで撮影した画像、音声検索や検索Liveの録音、翻訳の英会話練習の音声、アップロードしたファイルがアカウントの履歴に保存される。過去のレンズ画像を振り返ったり、検索Liveの文字起こしから引用元を確認したりできる。保存されたメディアはAIモデルの訓練にも使われうる。

オフにすると、以降のメディアは保存しなくなる。ただし過去に保存済みのメディアは手動で削除しない限りアカウントに残り、Googleが技術改善に使う場合がある。テキストベースの履歴(検索語句、AIの回答、文字起こし等)は検索サービス履歴がオンであれば引き続き保存する。

パーソナライズされたおすすめ表示

オンにすると、保存された履歴やアカウント情報をもとに、検索結果やニュースフィード、AI応答がカスタマイズされる。よく検索するトピックの結果が優先されたり、過去に検索した場所をもとに位置情報が補完されたりする。

オフにしても、現在地に基づくローカル検索、言語設定に基づく表示、直近の検索文脈による補完は引き続き機能する。保存した住所やコレクション、フォロー中のトピックもそのまま表示される。変わるのは、過去の行動パターンに基づいて結果の優先順位を変える動きが止まる点だ。検索サービス履歴やアカウントのデータが消えるわけではない。

組み合わせで何が変わるか

実際に選びうるのは、おおむね4つのパターンだ。

全部オンにすると、利便性は最大になる。検索の予測入力、AIモードの会話再開、レンズ画像の再検索、検索Liveの文字起こし閲覧がすべて使える。検索結果やニュースフィードも過去の行動に合わせて最適化される。代わりに、テキスト・画像・音声を含むすべての操作がGoogleアカウントに保存され、AIモデルの訓練素材にもなりうる。

履歴オン・メディアオフ・おすすめオンは、利便性を維持しつつメディアの保存だけを止める組み合わせだ。検索語句やAIモードの回答は保存されるため予測入力や会話の再開は使える。検索結果のパーソナライズも維持される。ただしGoogle レンズの画像や音声検索の録音は保存されないため、過去の画像検索を振り返る機能は使えなくなる。

履歴オン・メディアオフ・おすすめオフにすると、履歴は残すがパーソナライズは切る。過去の検索を自分で振り返る用途に限定し、Googleが検索結果の優先順位を変える動きを止める。テキスト履歴はAIモデルの訓練に使われうるが、メディアは保存しない。

全部オフにすると、以降の操作はアカウントに保存されず、AIモデルの訓練にも使わない(フィードバック送信時を除く)。予測入力の候補、AIモードの会話再開、レンズの検索履歴閲覧などは精度が下がるか使えなくなる。ただしGoogleは検索結果の関連性を高めるために直近の検索内容を一時的に参照することがある。どの組み合わせでも、オフにする前に保存された履歴やメディアは自動では消えない。過去のデータを消すには手動での削除か自動削除設定が必要になる。

参照元:Google検索ヘルプ - 検索サービス履歴とパーソナライズされたおすすめ表示を使ってみる

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