GTA VIリーク価格€90。予約開始目前の真偽
6月25日の予約開始を控えたGTA VIに、価格の「リーク」が飛び込んできた。ポルトガルの大手小売Fnacのサイトに、ロックスター・ゲームスのSKUが複数掲載された。通常版とみられるRS1が€89.99、上位版RS4が€119.99、最高額のRS5が€199.99。いずれも発売日を11月19日としており、ロックスター公式の日付と一致する。
「EANコードが合わない」
Fnacはフランス発の大手小売チェーンで、Fnac Dartyグループとしてポルトガル・スペイン・ベルギー・スイスなど欧州各国に直営店を展開している。過去にもゲーム情報のリーク元になった実績があり、今回もSKU登録が予約開始の4日前だったことから、信憑性を認める声が広がった。
しかし、billbil-kun氏がすぐに反論を出した。Dealabs誌でリーク調査を手がける同氏は、PlayStation Plusの月替わりタイトルをほぼ毎月事前に的中させてきた人物だ。
Looks like many people (including R*) are trying to disturb my holidays
— billbil-kun (@billbil_kun) June 21, 2026
Those SKUs are just placeholders bcz EAN codes (like UPC in US) aren’t belonging to Take2 traditional games prefixes
So those prices are random ones
(& Sorry, w/o my PC, can’t do much to get real prices) pic.twitter.com/E7982km1lh
指摘の核心はEANコード(欧州の商品コード、米国のUPCに相当)にある。掲載されたSKUのEANが、Take-Two Interactiveの従来のプレフィックスと一致しない。Fnacが独自に仮置きしたプレースホルダーであり、価格は「ランダム」だという見立てだ。
そもそもSKUの名称はRS1からRS5までの記号にすぎず、「Grand Theft Auto VI」の文字はどこにもない。発売元がロックスター・ゲームスであること、発売日が11月19日であることだけが手がかりになっている。
€90は「ありえない数字」か
プレースホルダーだとしても、€89.99がまったく根拠のない数字とは言えない。
任天堂がマリオカートワールドをNintendo Switch 2のローンチタイトルとして投入した際、欧州の物理版は€89.99、米国では79.99ドルだった。€79.99が大作の標準だった欧州市場で、任天堂が先に€89.99まで踏み込んだ。GTA VIが同じ価格帯に乗れば、€90前後が新しい標準として定着するかどうかの分かれ目になる。
| 情報源 | 価格 | ステータス |
|---|---|---|
| ゼルニック氏 (Take-Two CEO) | $70〜80 | CEO発言で示唆 |
| マリオカート ワールド(先例) | $79.99 (欧州€89.99) | 確定済み |
| FNACリーク (ポルトガル) | €89.99 (通常版) | EANコード不一致 プレースホルダー濃厚 |
| パクター氏 (ウェドブッシュ証券) | $100 | アナリスト予測 (2024年) |
Take-TwoのCEOストラウス・ゼルニック(Strauss Zelnick)氏は、業界カンファレンスiicon(米ラスベガス)での発言で「70ドルか80ドルのゲームに広告を挟むのはフェアではない」と述べ、GTA VIの標準版が70〜80ドルの範囲に収まることを示唆している。100ドルの可能性はほぼ消えたとみてよい。
かつてウェドブッシュ証券のアナリスト、マイケル・パクター(Michael Pachter)氏はGTA VIが100ドルでも売れると予測し、業界内で議論を呼んだ。外れる公算が高いとしても、そうした予測が出ること自体がこのタイトルの市場支配力を物語っている。
見落とされやすい欧州と北米のずれ
欧州のゲーム価格にはVAT(付加価値税)が含まれており、ポルトガルの標準税率は23%。€89.99からVATを除くと約73ユーロで、現在のレート(1ユーロ=約1.15ドル)なら84ドル前後になる。マリオカートワールドが欧州€89.99で米国79.99ドルだったことを踏まえれば、GTA VIも米国80ドル前後に着地する可能性は十分ある。
仮にFnacの価格が正しかったとしても、北米で100ドルを超えるわけではない。
それでも、ゲーマーにとって80ドルは安くない。PS5世代に入って70ドルに上がったばかりの標準価格を、さらに10ドル押し上げることになる。開発費が推定30億ドル超、回収にはGTA Onlineの長期マイクロトランザクション収益を見込んでいるロックスター・ゲームスにとって、ベースゲームの価格は「入場料」だ。安すぎれば利幅を圧迫し、高すぎれば初日の販売記録に傷がつく。
予約開始直前のノイズ
GTA VIをめぐっては、ここ数日で別の騒動も起きている。ロックスターが公式サイトを大幅リニューアルした際、それまで掲載されていた「11月19日発売」の文言が消え、予約開始日の「6月25日」だけが残った。3度目の延期を疑う声が広がったが、Take-Two幹部が発売日を繰り返し確認していること、ニューズワイヤーの延期告知が残っていることから、マーケティング上の焦点変更だろう。
Fnacの価格リークも、予約開始直前に増幅されるノイズの一つだ。6月25日にロックスターが予約を開き、正式価格とエディション構成を発表すれば、答えは出る。2年以上続いた「GTA VIはいくらになるのか」という問いに、あと3日で決着がつく。
参照元:billbil-kun氏のX投稿(EANコード不一致の指摘)
他参照:ResetEra:FNACポルトガルのSKU掲載を発見したスレッド
関連記事
- GTA VI発売半年前、Rockstar労組が表舞台へ
- GTA 6のPC版見送り、CEOが語った「コア顧客」論の矛盾
- GTA6、6月25日に予約開始。価格とPC版は沈黙のまま
- 『ボーダーランズ4』Switch 2版「主要ではない」
- PRAGMATA好発進の裏で露わになった海外ゲーマーの拒絶反応
- Ubisoft共同創業者クロード・ギルモ氏、飛行機事故で逝去。69歳
- パルワールド開発元「ゲーマーはAIを望んでいない」。説得力はあるか
- Xboxの最高戦略責任者、有料ゲームへの広告導入を示唆。「価格を抑えるため」
- あの半透明グリーンが帰ってきた、Xbox 25周年記念モデル
- Valveがルートボックス訴訟に正式反論、棄却申し立てを提出