Windows 11を今すぐ軽くする方法。Microsoft公式が案内

Windows 11が重い。Microsoftもそれを認めている。OS自体の改善は年末まで待つ必要があるが、スタートアップアプリの整理なら今日からできる。

Windows 11を今すぐ軽くする方法。Microsoft公式が案内

Windows 11が重い。Microsoftもそれを認めている。OS自体の改善は年末まで待つ必要があるが、スタートアップアプリの整理なら今日からできる。


Microsoftが改めて「基本」を発信した意味

Microsoft Supportの公式アカウントが現地時間7月9日、スタートアップアプリの管理方法を投稿した

不要なアプリを起動時に読み込まないようにすれば、PCの動作が軽くなるという内容だ。

知っている人には何を今さらという話だろう。だが、Microsoftがこのタイミングでわざわざ基本中の基本を発信した背景には、Windows 11のパフォーマンス問題が深刻化している現実がある。

同社のWindows + Devices部門プレジデントであるパヴァン・ダヴルリ(Pavan Davuluri)氏は2026年3月にWindows 11の品質改善を宣言し、7月末には8GB以上のメモリ最適化を年末までの重点項目に掲げた。アイドル状態の8GBマシンでメモリ使用量が6GB近くに達するという報告もあり、OS側の改善は急務だ。

だがOSの改修には時間がかかる。改善が届くまでの間、ユーザー自身の手で起動時間とリソース消費を減らす方法がある。Microsoftが示したのは、その最も手軽な一手だ。

設定アプリからオフにする

最もシンプルなのは、設定アプリからの操作だ。

「設定」→「アプリ」→「スタートアップ」と進むと、起動時に自動で立ち上がるアプリの一覧が表示される。使わないアプリのトグルを「オフ」に切り替えるだけでいい。

この方法は直感的だが、各アプリがどの程度起動を遅くしているかは分からない。それを知りたい場合は、タスクマネージャーを使う。

タスクマネージャーで「影響度」を見る

Ctrl + Shift + Escでタスクマネージャーを開き、左側メニューの「スタートアップ アプリ」を選ぶ。

ここにも設定アプリと同様のアプリ一覧が表示されるが、決定的な違いがある。各アプリの横に「スタートアップへの影響」が表示される点だ。Microsoftはこの影響度を「高」「中」「低」「なし」「未測定」の5段階で分類している。

Microsoftの開発者向けドキュメントによると、影響度の基準は次の通りだ。「低」はCPU時間300ミリ秒未満かつディスクI/O 300KB未満。「中」はCPU時間300ミリ秒〜1秒、またはディスクI/O 300KB〜3MB。「高」はCPU時間1秒超、またはディスクI/O 3MB超に該当する。

スタートアップへの影響度
影響度CPU時間ディスクI/O
1秒超3MB超
300ms〜1秒300KB〜3MB
300ms未満300KB未満
未測定データ不足データ不足
※「高」「中」はCPU時間・ディスクI/Oのいずれか一方でも該当すれば分類される。「未測定」は再起動後に自動計測

まず「高」と表示されているアプリから確認していくのが効率的だ。右クリックして「無効にする」を選べば、次回の起動から自動では立ち上がらなくなる。アプリ自体が削除されるわけじゃないので、必要になれば手動で起動できるし、タスクマネージャーから再び有効にすることもできる。

ただし、「高」だからといってすべて無効にすればいいわけじゃない。セキュリティソフトやクラウドストレージの同期アプリ(OneDriveやDropboxなど)、ドライバ関連のユーティリティは、起動時に動いている必要がある場合が多い。迷ったら、発行元がMicrosoftやPCメーカーのものは残し、用途が分からないアプリから順に外していくのが安全だ。

起動時間だけの話じゃない

スタートアップアプリを減らす効果は、起動時間の短縮だけにとどまらない。

起動時に読み込まれるアプリが減れば、その分だけCPUとメモリの消費が抑えられる。ログイン直後の「まだ操作できない時間」が短くなり、デスクトップが表示された瞬間からブラウザやエディタを開ける。

ノートPCではバッテリーへの影響も無視できない。スタートアップアプリが少なければプロセッサのクロック上昇が抑えられ、消費電力も下がる。

Microsoftが年末までに約束しているOS側の最適化(メモリ消費量の削減、WinUI 3への移行、WebView2の効率化)が届けば、こうした手動の調整なしでもWindows 11は軽くなるはずだ。だがそれまでの間、タスクマネージャーを開いて「高」のアプリを1つ2つ外すだけでも、毎朝の体感は変わる。

OSが重いことをOSの開発元が認め、ユーザーに自衛策を案内している。この状況自体が、Windows 11の現在地を映している。

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