PS5値上げ正式決定──日本も対象、PS5 Proは13万7,980円へ
噂は確定になった。ソニーが3月27日、PS5・PS5 Pro・PlayStation Portalの価格引き上げをグローバルで正式発表した。4月2日から適用される新価格には、日本も含まれている。
噂は確定になった。ソニーが3月27日、PS5・PS5 Pro・PlayStation Portalの価格引き上げをグローバルで正式発表した。4月2日から適用される新価格には、日本も含まれている。
ソニー公式発表──4月2日より全製品値上げ確定
ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は3月27日(日本時間)、PlayStation公式ブログを通じてPS5シリーズとPlayStation Portalの価格改定を正式に発表した。変更は4月2日(木)から適用され、全世界の主要地域が対象となる。
「世界的な厳しい経済環境の変化が長期化する状況下、グローバルでの価格引き上げを決断した」とSIEのグローバルマーケティング バイス・プレジデント、イザベル・トマティスは述べた。
「価格改定におけるコミュニティーの皆さんへの影響を深く認識している一方で、慎重に検討を重ねた結果、今後も世界中のプレイヤーの皆さんに高品質なゲーム体験を提供し続けるために必要な判断であると考えています」
— イザベル・トマティス / PlayStation Blog(2026年3月27日)
今回の特徴は「全モデル・全地域の同時改定」にある。これまでは欧州が先行して米国は据え置き、あるいは日本のみ独自改定といったパターンが繰り返されてきた。今回は米国・欧州・英国・日本が横並びで同日に動く。2022年のPS5初値上げ以来、最も広範囲な改定となる。
日本の新価格──PS5通常版は9万7,980円へ
今回の改定で、日本は特別扱いを受けなかった。2025年8月の北米値上げで日本が据え置かれたときとは、状況が異なる。
日本での今回の値上げ幅は1万7,000〜1万8,000円で、2024年9月の改定(+1万3,000円)を上回る過去最大の上昇幅となる。2020年の発売時から数えると、PS5通常版(ディスクモデル)の累計値上げ額は約4万3,000円に及ぶ。
PlayStation公式ブログ(日本語版)が明示した2026年4月2日以降の日本国内希望小売価格(税込)は次の通りだ。

PS5が7万9,980円から9万7,980円へ(+1万8,000円)、
PS5デジタル・エディションが7万2,980円から8万9,980円へ(+1万7,000円)、
PS5 Proが11万9,980円から13万7,980円へ(+1万8,000円)、
PlayStation Portalが3万4,980円から3万9,980円へ(+5,000円)となる。
PS5デジタル・エディションの発売時希望小売価格は3万9,980円(税別)だった。今回の改定後は8万9,980円(税込)となり、デジタル版は2020年比で約2倍という水準になる。数字だけ見ると信じがたいが、これがこの5年半の積み重ねだ。
一つだけ変わらない──「日本語専用」モデルという逃げ道
唯一の例外がある。2025年11月に投入された「PS5デジタル・エディション 日本語専用」(CFI-2200B01)は今回の値上げ対象外で、5万5,000円のまま据え置きとなる。
このモデルは日本語・日本地域設定専用という制約こそあるが、ゲームプレイの機能面では通常デジタル版と変わらない。改定後、通常デジタル版との価格差は3万4,980円に広がる。その差額でPS5ソフトが5〜6本は買える計算だ。
「日本語専用」を選べる立場のプレイヤーにとって、この選択肢は現実的な意味を持ち続ける。ただしPS5 Proには廉価な日本語専用モデルが存在しない。ハイエンドを求めるなら値上げ後の価格と向き合うしかなく、選べる人は限られている。
米国・欧州・英国の新価格
日本以外の主要地域での新価格は以下の通りだ。米国ではPS5が649.99ドル(+100ドル)、PS5デジタルが599.99ドル(+100ドル)、PS5 Proが899.99ドル(+150ドル)、PlayStation Portalが249.99ドル(+50ドル)となる。
欧州はPS5が649.99ユーロ、PS5デジタルが599.99ユーロ、PS5 Proが899.99ユーロ(+100ユーロ)、PlayStation Portalが249.99ユーロ。英国ではPS5が569.99ポンド、PS5デジタルが519.99ポンド、PS5 Proが789.99ポンド、PlayStation Portal219.99ポンドにそれぞれ改定される。
米国での値上げ率はモデルによって差がある。PS5とPS5デジタルが約18〜20%の上昇に対し、PlayStation Portalは+50ドルで増加率は最大の約25%となる。欧州のPS5 Proは899.99ユーロ(約16万5,000円換算)に達した。
「安くて手軽な娯楽」としてのゲーム機という印象が崩れるのは、米国も例外ではない。899.99ドルというPS5 Proの価格は、本体にコントローラーとゲームソフトを1本加えた時点で1,000ドルを大きく超える計算になる。
GTA6の年に、PS5の「入り口」が10万円に迫る
タイミングの皮肉は否めない。今年11月には「GTA 6」が控え、家庭用ゲーム機の新規購買需要が最も動くとされる年だ。その年に、PS5の標準的な入り口が10万円の壁に差し掛かる。
SIEは今回の値上げ理由として「世界的な経済環境の変化」を挙げたが、具体的な要因には踏み込んでいない。AI需要によるメモリ価格の高止まり、物流コストの上昇、各国間の関税圧力──どれが主因であるかは公式には明かされていない。
2025年11月、北米での物理ゲームとハードウェアの月次売上は30年来の最低水準を記録した。高騰する価格とコンテンツの空白期が重なった結果だ。PS5の累計出荷台数は2025年12月末時点で9,220万台に達しているが、「次の1,000万人」をどう取り込むかという問いに、この価格戦略は答えていない。
「日本語専用モデルが5万5,000円で残っている」と言い切れる間は、まだ選択肢がある。それが来年も同じ価格であるかどうかは、誰にもわからない。
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