Teamsライブチャット、「次のレベル」18ヶ月で廃止

Microsoftが18ヶ月前に「顧客体験を次のレベルへ」と鳴り物入りで追加したTeamsのライブチャット機能を廃止する。現地時間10月5日が終了日で、新規セットアップはすでにブロックされている。

Teamsライブチャット、「次のレベル」18ヶ月で廃止

Microsoftが18ヶ月前に「顧客体験を次のレベルへ」と鳴り物入りで追加したTeamsのライブチャット機能を廃止する。現地時間10月5日が終了日で、新規セットアップはすでにブロックされている。


Teamsのウェブサイトチャット、10月に消える

Microsoft Teamsに備わっていたライブチャット機能が、現地時間2026年10月5日に終了する。

企業のウェブサイトにチャットウィジェットを埋め込み、訪問者からのメッセージをTeamsのサポートチームが直接受け取れる仕組みだ。Microsoft 365のBusiness Basic、Standard、Premiumプランに含まれており、最大25人の担当者を営業時間内の問い合わせ対応に割り当てられた。Microsoftは廃止のスケジュールと移行情報を公開している。現地時間8月6日から新規セットアップはブロック済みで、10月5日以降は既存のウィジェットも非表示になる。顧客データとTeamsチャンネルは保持されるが、新規の会話は受け付けなくなる。

Microsoftが移行先として案内しているのはDynamics 365 Contact CenterとCopilot Studioだ。

「次のレベルへ」と言っていた

2025年3月17日、ブレンナ・ロビンソン(Brenna Robinson)氏はMicrosoft 365公式ブログに発表文を書いた。

Today we're excited to take that customer experience to a new level with the introduction of live chat in Microsoft Teams—a faster and more engaging way for you to connect with your customers.
(本日、Microsoft Teamsへのライブチャット導入を通じて、顧客体験を新たなレベルへと引き上げることを発表できることに興奮しています)

当時の肩書はMicrosoft 365・Copilot中小企業部門のゼネラルマネージャー。その後、同氏はAIビジネスソリューション部門のゼネラルマネージャーに転じたという。

機能は18ヶ月で終わった。

今年のTeamsから消えたもの

今年に入ってTeamsでは機能廃止が相次いでいる。

ライブイベント機能は現地時間2026年6月30日に廃止され、大規模イベント向けの「タウンホール」に移行した。Together モード(会議参加者を切り抜いて共通の背景に並べる機能)も、現地時間5月14日に廃止が発表され、6月30日から段階的に終了している。

2026年、Teamsから消えた機能
2025年3月17日
ライブチャット発表・提供開始
「次のレベルへ」と発表。最大25人の担当者を割り当て可能
2026年5月14日
Togetherモード廃止発表
会議参加者を仮想空間に集める機能。6月30日から段階的に終了
2026年6月30日
ライブイベント廃止・Togetherモード終了
ライブイベントはタウンホールに移行
2026年8月6日
ライブチャット新規受付停止
新規の受け付けを停止。既存ウィジェットは終了日まで動作
2026年10月5日
ライブチャット終了
顧客データとチャンネルは保持。新規の会話は受け付けない

「より新しい体験」の正体

Microsoftが廃止の理由として挙げた文言は「より新しい顧客エンゲージメントおよびコミュニケーション体験への投資集中」だ。何が「より新しい体験」なのかは明示されていないが、移行先の筆頭にCopilot Studioを挙げている以上、答えはCopilot Studioだ。

Copilot Studioは、ローコードでAIエージェントを構築できるプラットフォームで、顧客応対の自動化を担う。Microsoftは今年5月、「Microsoft 365 Business with Copilot」を発表し、中小企業向けのAI統合を推し進めている。

最大25人の担当者がウェブサイトの問い合わせに答える仕組みを、Microsoftは「次のレベル」と呼んでいた。代わりとして案内されているのがAIだとすれば、「次のレベル」とは人が答えない体験だった。

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