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Intel Nova Lake、ESの出荷が始まる

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Intel Nova Lake、ESの出荷が始まる

Arrow Lakeの後継となる次世代デスクトップCPU「Nova Lake」のエンジニアリングサンプルが出荷されている。シングルコア性能は最大20%、マルチコアは最大2倍。数字だけ見れば大幅な世代交代だが、実際の製品でどこまで実現するかはまだ見えない。 シングル20%、マルチ2倍の根拠 リーカーのSiliconFlyがNova LakeのES(エンジニアリングサンプル)出荷開始を明かした。52コア構成のシングルスレッド性能は、Arrow Lake比で少なくとも 1.2倍 に達するという。 IPC向上に加え、bLLC(大容量ラストレベルキャッシュ)、AVX10.2(新しいベクトル命令セット)、APX(汎用レジスタ拡張)が効いている。楽観的に見れば1.3倍も視野に入る。 マルチスレッド性能はさらに跳ね上がる。Arrow Lakeの最上位が24コアだったのに対し、Nova Lake-Sは最大52コアまで拡張される。1.8〜2.0倍 という数字は、コア数がほぼ倍増した結果だ。 ただし、この数字はES初期段階の推定値だ。最終製品では変わる可能性がある。 Arrow Lake

台湾の防衛が、米中の取引材料になった日

国際情勢

台湾の防衛が、米中の取引材料になった日

トランプ大統領が、台湾向けの140億ドル規模の武器売却を「中国との非常によい交渉材料」と呼んだ。台湾の安全保障そのものが、値段のつく取引対象として扱われ始めている。 武器売却が「保留中」のまま宙に浮いている 台湾向けの140億ドル(約2兆2000億円)規模の武器パッケージが、トランプ大統領の署名を待ったまま動いていない。アメリカ議会はこの売却を今年1月にすでに承認している。あとは大統領が正式に議会へ送れば手続きが進む。その最後の一押しが、止まったままだ。 15日に放送されたFOXニュースのインタビューで、トランプ大統領はこの売却を承認するかと問われ、「するかもしれないし、しないかもしれない」と述べた。承認するかどうかは「保留中であり、中国しだいだ。我々にとっては非常によい交渉材料だ」とも語っている。 ここで使われた「交渉材料」という言葉が、台湾にとって重い。武器パッケージにはPAC-3 MSE迎撃ミサイルとNASAMS防空ミサイルが含まれる。台湾が中国の攻撃を抑止するために必要だと訴えてきた装備だ。その装備の引き渡しが、台湾自身の頭越しに、米中の取引のテーブルに載せられた。

Forza Horizon 6が4秒で起動、AMD Radeonにシェーダー配信が来た

AMD

Forza Horizon 6が4秒で起動、AMD Radeonにシェーダー配信が来た

ゲームの初回起動で1分半待たされていた読み込みが、4秒で終わる。Microsoftのシェーダー先行配信技術が、ついに一般のAMD Radeonへ降りてきた。ただし、置いていかれたカードもある。 90秒が4秒になった、その中身 ゲームを起動して、進捗バーが少しずつ伸びるのを眺める時間。あれが何のための時間なのか、考えたことはあるだろうか。 多くの場合、待たされているのはシェーダーのコンパイルだ。シェーダーは画面の光や質感、物理挙動を計算する小さなプログラムで、PCのGPUとドライバの組み合わせごとに最適な形へ変換しなければ動かない。この変換を起動時にまとめてやると長い読み込み画面になり、プレイ中に少しずつやると、あの不快なカクつき(スタッター)になる。 Microsoftが進めている Advanced Shader Delivery(ASD)は、この変換を「配信時」に済ませてしまう発想だ。ゲームをダウンロードする段階で、その人のハードウェアに合わせて事前コンパイル済みのシェーダーを一緒に届ける。起動時にもプレイ中にもコンパイルが要らなくなる。 そして数字が出てきた。Forza

Windowsドライバー品質改革、MSが本気で取り組む

Windows 11

Windowsドライバー品質改革、MSが本気で取り組む

Windows 11のクラッシュ・過熱・バッテリー消耗の元凶はサードパーティ製ドライバーだった。マイクロソフトがついにそれを認め、エコシステム全体を巻き込む大改革を始める。 8年ぶりのWinHECで明かされた本音 台北で開かれたWinHEC 2026で、マイクロソフトが新しい取り組みを公表した。ドライバー品質改革と銘打たれたこの計画(英名はDriver Quality Initiative、略称DQI)は、Windowsのドライバー品質・信頼性・セキュリティを根本から底上げするためのものだ。WinHECはWindows Hardware Engineering Conferenceの略で、OEM・シリコンパートナー・IHVが集まる技術カンファレンスだ。今回は2018年以来、実に8年ぶりの開催になる。 8年も間隔が空いたこと自体が、雄弁に状況を語っている。Windows 11がリリースされて以降、マイクロソフトのリソースは角丸のUIと生成AIに大きく傾いていた。ハードウェアパートナーとの密な連携は表舞台から消え、Windowsそのものは後回しになっていた節がある。CEOのサティア

AMD 26.5.1のゼロRPMバグ、GPU温度が静かに上昇

GPU

AMD 26.5.1のゼロRPMバグ、GPU温度が静かに上昇

AMDの最新ドライバ「Adrenalin 26.5.1」で、アイドル時にファンを止めるゼロRPM機能が破綻している。モニターのスリープ復帰後にファンが回らなくなり、GPU温度が静かに上昇するという報告がRadeonユーザーから相次いでいる。 モニター復帰後、ファンが止まったまま戻らない 問題の起点は5月6日に公開されたAdrenalin 26.5.1だ。Radeonサブレディットに投稿された不具合報告によれば、モニターがスリープに入る、あるいは電源を切るタイミングでゼロRPMが有効化されるところまでは通常通り。だが、モニターを復帰させてもゼロRPMが解除されず、ファンが停止したまま固まる。 ゼロRPMは、低負荷時にファンを完全に止めて静音化と防塵を狙う機能だ。Webブラウジングや動画視聴の間はヒートシンクの放熱だけでしのぎ、温度が上がってきたら自動でファンが立ち上がる。グラフィックボード各社が標準装備にしている定番機能であり、知らずに依存しているユーザーは多い。 今回のバグが厄介なのは、ファンが止まったままゲームや重い作業を始めてしまう点にある。本来なら負荷上昇に応じてファン

Windows Update、ドライバー上書き問題を解消へ

Windows

Windows Update、ドライバー上書き問題を解消へ

Windows Updateが、ユーザーが自分でインストールした新しいGPUドライバーを古いバージョンに勝手に上書きしてしまう。長年悩まされてきたこの問題に、Microsoftがようやくメスを入れる。 4部HWIDを2部HWID+CHIDに切り替える Microsoftが5月12日に公開した公式ブログで、グラフィックスドライバーの配布ポリシーを抜本的に変更すると発表した。中核は、これまで使われてきたHardware ID(HWID)4部構成の配布方式を、より絞り込んだ2部HWID+CHIDの組み合わせに置き換えるというものだ。Computer Hardware ID(CHID)は、コンピューター全体を識別するIDを意味する。 公式ブログの冒頭は、Microsoft自身が問題の存在を認める一文で始まる。 グラフィックスドライバー領域で寄せられる顧客フィードバックの最上位は明確だ。「Windows Updateが私のドライバーをダウングレードする」というものだ。 このダウングレードは、技術的にはWindows Updateの「ランク付け」の仕組みに起因する。GPUベンダーやOE

15年前のPCがゲームで蘇る、Linuxスケジューラ再設計

Linux

15年前のPCがゲームで蘇る、Linuxスケジューラ再設計

Linuxスケジューラの長年の歪みに、Intelの開発者ペーター・ゼイルストラがメスを入れた。15年前のSandy Bridgeに2017年のRX 580という「ポテト」マシンで、ゲーム中のFPS最小値が5倍以上に跳ね上がっている。 開発者本人が「最悪」と呼ぶ仕組みに、本人が手を入れる Linuxカーネルのcgroupスケジューラに、根本的な手術が始まっている。手を入れているのは、長年スケジューラのメンテナを務めるIntel所属のペーター・ゼイルストラ(Peter Zijlstra)本人だ。 ゼイルストラはパッチシリーズの冒頭で、cgroupスケジューリングを「a pain in the arse」と表現した。意訳すれば「面倒くさい代物」あたりだろうか。続けて、ウェイト分配から階層的なピック処理まで「全部ダメだ」と書いている。 重み分配で問題が始まり、階層的なピックで終わる。すべてが酷い。 開発者本人が自分の管轄領域をここまで率直にこき下ろす場面は、そうそう見られるものではない。sched: Flatten the pickと名付けられたパッチシリーズが、その歪みに対する答