Xbox、欧州で最大200ユーロ値上げ。日本は最大3万円増

Xboxの8月1日値上げが全世界で実施された。米国以外の具体的な価格が判明し、欧州では最大200ユーロ、日本では最大3万円の値上げとなった。

Xbox、欧州で最大200ユーロ値上げ。日本は最大3万円増

Xboxの8月1日値上げが全世界で実施された。米国以外の具体的な価格が判明し、欧州では最大200ユーロ、日本では最大3万円の値上げとなった。


発売時の2.5倍に届いたSeries S

マイクロソフトが6月25日に発表したXboxの値上げが、現地時間8月1日に全世界で実施された。

欧州では1TBモデルが200ユーロ増、512GBモデルが150ユーロ増。200ユーロはドル換算で約230ドルに相当し、米国の150ドル増より80ドル重い。英国では1TBモデルが170ポンド増、512GBモデルが130ポンド増となった。

日本では1TBモデルが3万円増、512GBモデルが2万円増。Xbox Series Xの1TBディスクドライブモデルは8万7980円から11万7980円に、オールデジタルモデルは7万9980円から10万9980円に上がった。Xbox Series Sの1TBモデルは6万7480円から9万7480円、512GBモデルは6万2480円から8万2480円になっている。

Xbox Series Sは2020年11月に299ドルで発売された。現在499ドル。日本では3万2978円が8万2480円になった。発売時の2.5倍だ。

Series Xのディスクモデルも499ドルから799ドルへ、日本では4万9980円から11万7980円へ。約2.4倍に達している。

3社が同時期に値上げした世代

Xboxの値上げは今回が初めてではない。米国では2025年5月に最大130ドル、同年10月に20〜70ドル、そして今回の100〜150ドルと、1年3か月で3度重ねている。

ソニーも今年4月にPlayStation 5の全モデルを値上げし、日本ではPS5通常版が9万7980円に到達した。発売時の5万4978円から4万3000円の上昇だ。PS5 Proは13万7980円になっている。

任天堂も5月にNintendo Switch 2の日本語・国内専用モデルを4万9980円から5万9980円へ1万円引き上げた

据え置き機の日本価格(2026年8月時点)
旧価格新価格値上げ幅
Xbox
X ディスク8万7980円11万7980円3万円
X デジタル7万9980円10万9980円3万円
S 1TB6万7480円9万7480円3万円
S 512GB6万2480円8万2480円2万円
PlayStation
PS5 Pro11万9980円13万7980円1万8000円
PS5通常版7万9980円9万7980円1万8000円
PS5 DE7万2980円8万9980円1万7000円
Nintendo
Switch 24万9980円5万9980円1万円
※税込。Xboxは2026年8月1日改定、PS5は4月2日改定、Switch 2は5月25日改定。PS5 DEは日本語専用モデル(5万5000円)を除く

3社すべてが値上げに踏み切った据え置き世代は、ゲーム機の歴史上これが初めてになる。これまでの据え置き機は数年で値下げされてきた。

部品高騰の構造

マイクロソフトは声明で、ストレージとメモリの価格が2.5倍以上に高騰しており、2027年秋までにさらに倍増する見通しだと説明した。ゲーム機は製造原価を下回る価格で販売されるため、部品コストの上昇が直撃するという。

AI向けデータセンターの急拡大により、HBM(広帯域メモリ)の生産が優先され、DRAMやNANDフラッシュの供給が圧迫されている。影響はゲーム機に限らず、ValveもSteam Deckを値上げし、Steam Machineの発売も部品調達の問題で遅れた。

ただし、AIインフラ投資の最大の推進者の一つはマイクロソフト自身でもある。自社のAI戦略がDRAM需給を逼迫させ、その結果として自社のゲーム機が値上げされている。

値上げ後も赤字のまま

Xbox Series X|Sは値上げ後も1台あたり約150ドルの損失で販売されていると報じられている。赤字は縮まるが、黒字にはならない。

マイクロソフトは米国で分割払いの購入支援策を導入している。だがSeries Xのディスクモデルが11万7980円、PS5通常版が9万7980円、Switch 2が5万9980円。この価格帯で日本市場にXboxの新規ユーザーがどれだけ入ってくるか。

ゲーム機が安く始めて後から回収するビジネスだった時代は、少なくともこの世代では終わった。次の値上げが来ない保証はどこにもない。

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