Adrenalin 26.6.4、FSR 4.1のクラッシュを修正

Adrenalin 26.6.4、FSR 4.1のクラッシュを修正
AMD

6月だけでRadeonドライバが4本出た。FSR 4.1をRX 7000シリーズに正式対応させたAdrenalin 26.6.2が不具合を2つ抱えたまま世に出て、AMDは1週間で修正を終えた。26.6.4はそのWHQL認証版で、FSR 4.1有効時のゲームクラッシュに初めて対処している。


修正された2つの問題

AMDは現地時間6月29日、Adrenalin Edition 26.6.4を公開した。修正内容は2件のみ。新機能やゲーム対応はない。

1件目は、Adrenalin 26.6.2をWindows 10環境のRadeon RX 7000シリーズ以降にインストールした際の断続的な不具合。デバイスマネージャーにCode 43エラーが出てGPUが認識不能になる症状で、6月24日のホットフィックス26.6.3で既に対処済み。26.6.4はこの修正をWHQL認証版に統合した。

2件目が今回の本題だ。Radeon RX 7000シリーズでFSR Upscaling 4.1を有効にした際、一部のゲームで断続的にクラッシュが発生する問題が解消された。26.6.2でFSR 4.1がRX 7000に正式対応して以降、複数のタイトルで報告されていた。

何が起きていたか

FSR 4.1のクラッシュ問題は、AMDのリリースノートでは「一部のゲーム」としか記されていない。影響を受けたタイトルは公式には明かされていないが、ユーザー報告は複数のゲームに及ぶ。

Steamのコミュニティ掲示板では、Helldivers 2でFSR 4をドライバ経由で有効にすると即座にクラッシュするという報告がRX 7900 XTXユーザーを中心に複数上がっていた。FSR 3に切り替えれば問題なく動作し、FSR 4を選んだ瞬間にクラッシュする。DDUで完全にドライバを削除して再インストールしても改善しなかった。

Forza Horizon 6でも同様の症状が確認されている。

これらのクラッシュに共通する条件は、RX 7000シリーズ上でドライバ経由でFSR 4.1のアップスケーリングを適用する構成だ。RX 9000シリーズ(RDNA 4)はFSR 4.1をネイティブ実行するため同じ経路を通らず、報告は少ない。RX 7000のINT8モードによる実行パスに固有の不具合だった可能性がある。

残っている問題

26.6.4で修正されたのは2件だが、既知の問題リストは依然として長い。

Battlefield 6関連だけで3件が列挙されている。Ryzen AI 9 HX 370での断続的なクラッシュまたはドライバタイムアウト、AMD Record and Stream使用時のテクスチャ不具合、RX 9000シリーズでFSRアップスケーリングとフレーム生成が「無効」と表示される問題。

Battlefield 6のクラッシュについてAMDは「開発元と協力して対応中」としているが、この文言は26.6.1から変わっていない。

3Dクリエイター向けの問題も未解決だ。Cinema 4DとBlenderでRX 7000シリーズ以降のGPUを使用した際にモデルのフリッカーやレンダリング失敗が発生する。AMDの推奨はAdrenalin 26.3.1へのロールバック。3月リリースのドライバに戻すよう案内されている状態が3ヶ月以上続いている。

AI Bundleのインストールも、HuggingFaceやGitHubへのアクセスが制限されている地域では失敗する。

6月のドライバ4連発

今回の26.6.4で、AMDは6月中に4本のドライバをリリースしたことになる。

6月2日のAdrenalin 26.6.1が通常のアップデート。6月22日の26.6.2がFSR 4.1のRX 7000対応という大型更新。その翌日にWindows 10のインストール不具合が発覚し、6月24日に26.6.3ホットフィックスが緊急公開。そして6月29日の26.6.4で、Windows 10修正のWHQL化とFSR 4.1クラッシュ修正を完了した。

Adrenalin 26.6.x 6月リリース経緯
6月2日
Adrenalin 26.6.1
通常アップデート
6月22日
Adrenalin 26.6.2
FSR 4.1のRX 7000対応。7月予定を前倒し
6月23日
Windows 10不具合発覚
デバイスマネージャーにCode 43エラー
6月24日
Adrenalin 26.6.3 Hotfix
Windows 10のインストール不具合を修正
6月29日
Adrenalin 26.6.4(WHQL)
Win10修正統合+FSR 4.1クラッシュ修正

1ヶ月に同じメジャーバージョンのドライバが4本というのは異例のペースだ。当初の予告は7月対応だったが、実際には6月22日に投入された。スケジュールを1ヶ月縮めた分、テストの余裕も縮んだ。

対応の速さ自体は評価できる。Windows 10の不具合は発覚から翌日にホットフィックス、FSR 4.1のクラッシュも1週間で修正版が出た。どちらもリリース前のテストで拾えた問題ではなかったのか、という疑問は残る。

26.6.4を入れれば、RX 7000ユーザーはWindows 10・Windows 11どちらの環境でもFSR 4.1を安定して使えるはずだ。BlenderやCinema 4Dを使う場合は26.3.1に留まるか、用途によってドライバを使い分ける判断が必要になる。ダウングレードする場合はAMD Cleanup Utilityの使用が推奨されている。

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