ソニー、PS5の箱に「2028年以降ディスクなし」の警告ステッカーを貼り始める

新品のPS5に、ディスク廃止を予告するステッカーが貼られている。

ソニー、PS5の箱に「2028年以降ディスクなし」の警告ステッカーを貼り始める

新品のPS5に、ディスク廃止を予告するステッカーが貼られている。


箱に貼られた「既成事実」

小売店に届き始めたPS5の外箱に、多言語で書かれた警告ステッカーが追加された。

2028年1月以降、PlayStationの新作ゲームはPlayStation Storeおよび小売店でデジタル形式のみで販売されます。2028年1月以前に発売されたディスクは、引き続きこの本体で使用できます。

スペイン語圏のゲーム情報アカウント@BehindTGamesが現地時間8月5日に投稿した写真で明らかになった。

英語・ドイツ語・フランス語・スペイン語・ポルトガル語など7言語以上で同じ内容が印刷されている。

ステッカーが確認されたのは本体の箱だけではない。BlueskyのユーザーがPS5 Pro用のディスクドライブ(£69.99)を購入した際にも、製品ページに同じ文面が表示されていたと報告している。

韓国の公式PS5ページにも同一のバナーが掲載されている。

発表から35日

SIEは7月1日、PlayStation Blogで2028年1月以降の新作ディスク生産終了を発表した。

その後、ゲーマーの反発が広がった。署名運動「Don't Kill the Disc」(ディスクをなくすな)は35万筆を超えた。8月23日から30日にかけてPlayStation Networkへのログインを止めるボイコットも計画されている。

ソニーは7月31日の2026年度第1四半期決算説明会で初めてこの件に言及した。最高財務責任者のリン・タオ(Lin Tao)氏は「慎重に前に進める」と述べた上で、ゲームに対する人々の「強い思い」を理解していると付け加えた。

「理解している」と語ったソニーが次にやったのは、発表から35日後に箱へステッカーを貼ることだった。

箱に貼るまでには印刷・翻訳・法務確認・工場への配布が要る。7月1日の発表後に着手して35日で店頭に届くとは考えにくく、準備は発表よりかなり前から進んでいたとみるのが自然だろう。

PlayStationディスク廃止の経過
7月1日
ディスク生産終了を発表
PlayStation Blog
7月上旬〜
署名35万筆、ボイコット計画
Don't Kill the Disc、35万筆超
7月31日
CFO「慎重に前に進める」
決算説明会で初めてディスク廃止に言及
8月5日
箱にステッカー発見
多言語ステッカー、複数の場所で確認
8月23〜30日
ボイコット週間(予定)
PSNログイン停止の呼びかけ
※日付は現地時間基準

まだ全店舗には届いていない

すべてのPS5にステッカーが貼られているわけではない。IGNの記者が米国の実店舗でディスク版・デジタル版の両方を確認したが、いずれにもステッカーは見当たらなかった。別売のディスクドライブにも未確認だったという。

地域やロットによって展開状況が異なる可能性が高い。ただ、オンラインの公式ページには既に同じ文面が掲載されていることから、ステッカーの展開が全世界に広がるのは時間の問題とみられる。

「慎重に」の中身

決算説明会でリン・タオ氏が語った内容には、もう一つ注目すべき発言がある。北米では既にパッケージの中身がディスクからダウンロードコードに切り替わっていると説明し、「小売パートナーとは早い段階でコミュニケーションを取った」と述べた。

つまり、ソニーにとってこの移行は「検討中の方針」ではなく、すでに実行されている計画の一部にすぎない。公式発表は告知であって、判断の開始点ではなかった。

ステッカーはその裏付けでもあり、法的な予防線でもある。2028年1月以降は新作ゲームがディスクで買えなくなることを購入前に伝えておけば、「知らされていなかった」という訴訟リスクを減らせる。

オランダやイギリスではPlayStation Storeの独占的な価格設定を巡る訴訟が進行中であり、ソニーが消費者保護の面から先手を打っている可能性はある。

ソニーの答えは、箱に貼ってある。

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