米国コンソール調査、Xboxが3社中最下位。現行機がXbox Oneに負ける

コンソールゲーマー3200人の回答が映す、Xboxの「世代交代の失敗」。

米国コンソール調査、Xboxが3社中最下位。現行機がXbox Oneに負ける
Microsoft

コンソールゲーマー3200人の回答が映す、Xboxの「世代交代の失敗」。


46対21

PS5が46%、Nintendo Switchが33%、PS4が27%、Xbox Oneが23%、Xbox Series X|Sが21%

Statista Consumer Insightsが18~64歳の米国消費者3200人を対象に、定期的に遊んでいるコンソールを複数回答で聞いた調査結果だ。調査期間は2025年7月から2026年6月。PCとモバイルは含まない。

Statista Consumer Insights

数字の並びを見て、違和感を覚えないだろうか。

Xbox Series X|Sの21%は、1世代前のXbox Oneの23%を下回っている。現行機が旧型に負けている。PlayStationではPS5が46%でPS4の27%を大きく上回り、任天堂でもSwitch 2の17%はSwitch(33%)の約半分だが発売1年足らずであることを考えれば順当だ。旧世代に追い抜かれているのはXboxだけだ。

PlayStation 85%、任天堂 76%、Xbox 58%

この調査は複数回答で、回答者の多くが複数のコンソールを併用している。プラットフォーム別に全世代を合算すると、PlayStationファミリーが85%、任天堂ファミリーが76%、Xboxファミリーが58%になる。

PS3(12%)やNintendo DS/3DS(13%)、Nintendo Wii/Wii U(13%)まで含まれているのは、複数回答で「今も定期的に遊んでいる」と答えた人がいるからだ。特にXbox 360が14%を記録していることは注目に値する。2005年発売のハードが20年経ってなお、発売6年目のXbox Series X|Sに迫る利用率を保っている。

「健全ではない」

Xbox CEOのアシャ・シャルマ(Asha Sharma)氏は今年6月のFortune Conversationsで、自社の事業状況を率直に認めている。

Our business isn't particularly healthy.(私たちの事業は、特に健全とは言えない)

翌月にはその言葉を裏打ちするかのように、約3200人のレイオフを実施し4つのスタジオを手放した。Game Passの値下げ、独占タイトル路線への回帰、「We Are Xbox」のリブランド。矢継ぎ早に手を打っている。

だが今回の調査データが示しているのは、もっと根の深い話だ。Xbox Series X|Sを買った人が少ないだけでなく、買った人の中で「定期的に遊んでいる」と答えた人の割合が、Xbox Oneで遊び続けている人に届いていない。現行世代への移行そのものが停滞している

米国コンソール利用率(複数回答)
コンソール利用率
PlayStation
PS5(Pro含む)46%
PS4(Pro含む)27%
PS312%
Nintendo
Nintendo Switch33%
Nintendo Switch 217%
DS / 3DS13%
Wii / Wii U13%
Xbox
Xbox One23%
Xbox Series X|S21%
Xbox 36014%
※18〜64歳の米国消費者3200人を対象に複数回答で調査(2025年7月〜2026年6月)。Statista Consumer Insights

Xbox Oneは2013年の発売初期に大きな批判を浴びた。常時接続の要求、中古ゲーム制限の騒動。その負の遺産がXbox Seriesの世代にまで影を落としていると、Windows Centralの報道は分析する。

値上げの後に待つもの

Xboxは8月1日から全モデルの価格を100~150ドル引き上げた。Series S(512GB)は399.99ドルから499.99ドルへ、Series X(1TB、ディスクモデル)は649.99ドルから799.99ドルへ。2025年10月の値上げも合わせると、発売時からの上昇率は60~67%に達する。メモリ高騰が理由とされているが、次世代機Project Helixにも同じ圧力がかかっている

Circanaの6月のデータでは、Xbox Series X|Sの販売台数は前年比で2倍以上に増えた。ただしこれは2025年6月に値上げ直後で販売が落ち込んだ反動が大きい。年間通しではSwitch 2とPS5に次ぐ3位が定位置だ。

ここに今回の調査結果を重ねると、構造が見えてくる。Xboxのハードは値上げで高くなり、それでも売れた数は増えたが、ユーザーの実際の利用という面ではPlayStationと任天堂に大きく水をあけられている。ハードを売ることと、プラットフォームとして使われることは直結しない。

GTA6と次世代への賭け

シャルマ氏は「2億人のXboxプレイヤーがいる」と語ったが、この数字にはMinecraftをPS5やSwitch上で遊んでいるユーザーも含まれている可能性があり、解釈が難しい。

11月に発売されるGTA6の対応プラットフォームはPS5とXbox Series X|Sのみで、PC版は未発表だ。通常のコンソールサイクルであれば、こうした大型タイトルが現行機への移行を一気に加速させる。ただ、Xbox Series Xの価格が799.99ドルに達した今、その加速効果はPlayStation側に偏る可能性がある。

Xbox Cloud GamingやPC Game Passといったコンソール外の成長領域が、この調査には反映されていない。シャルマ氏にとって、コンソールのシェアだけがXboxの全体像ではないという主張は成り立つ。だがコンソールのシェアを無視できるほど、代替の収益基盤はまだ育っていない。

Xboxが次に見せるべきは、「買ってもらう」だけでなく「使い続けてもらう」理由だ。その答えを、21%という数字の向こう側に見つけられるかどうか。

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